環境省がペットのネット通販を禁止したことによって変化するペット業界

従来のペットの販売方法

ペットの販売方法も時代とともに移り変わっています。インターネットが普及していない頃は、ペットショップへじかに行きワンちゃんやねこちゃんを選んでいたものです。ところが、インターネットが普及されるようになってネット販売なるものが出始めました。

 

ワンちゃんの体高や体重、種類などのほか写真も載せて選びやすくされています。店舗の様子も写真に掲載されている場合も多く、サイト訪問者は店舗に行かずとも中の様子が分かるようになっています。その便利さからインターネットから注文できるシステムもできたようです。

 

近所のペットショップでは、気に入ったワンちゃんがいない、或いは、近辺にペットショップがない地域もあります。そのような人にとってインターネットで購入できることは、大きなメリットでもありました。

 

加えて最近ではペットの種類はますます多様化してきています。それだけに全国の好きなショップからワンちゃんを購入できることはインターネットならではの利用方法でした。

動物愛護管理法改正案とは

2011年7月20日に「動物愛護管理法改正案」の成立を盛り込んだ案が環境省より出されました。内容は、夜間のペット販売を目的に展示することを禁止するというものです。

 

それから、ホームページの写真だけをみて購入するネット販売も禁止する方向で議論されました。夜間のペット販売禁止は、各店舗、午後8時以降の展示や販売は禁止して動物に配慮するというものです。いくらペットでも感情や意識はあるので常に展示という、人目にさらされている状態ではストレスがたまります。営業時間については今後の議論になるようです。

 

一方、ネット販売については、飼い主が直接、ショップの業者と対面しないことが取り上げられています。食品や洋服とは違い、生き物を取り扱うわけなのでそうそう簡単にネットで流通するのは、動物愛護の観点からすれば、いかがなものなのかといったところなのでしょう。

 

改正案が成立すればネット販売事業者にとっては痛手になることはまちがいありません。まじめに営業している事業者は、早めに対策することが望ましいと思います。