自殺した男子生徒(当時13)が通っていた大津市内の中学校では午前9時から体育館で終業式があり、校長が「みんなに不安な思いをさせ、不信感を与えてしまったことをおわびします。申し訳ありません」と、約860人の生徒に謝罪した。
式典は非公開。市教委の説明によると、校長はあいさつの途中で、教職員に生徒の前に並ぶように促し、「かけがえのない命が失われたことは、いくら悔やんでも悔やみきれません。今、できることは、早く普通の正常な学校に戻すことです」と声を詰まらせながら訴えた。さらに「先生たちは夏休み中もみなさんとたくさん話をしていきたい。相談や不安があれば、どうぞ学校へ来て話をしてください」と呼びかけたという。
今月に入り、いじめ問題への学校のずさんな対応が次々に明らかになり、11日夜には滋賀県警の捜索を受ける異例の事態に発展した。県警は21日から同級生への事情聴取を本格化させる方針だ。