線量計鉛カバー問題 指示の役員、作業員の安心確保目的と釈明
福島第1原発の原発作業員が線量計に鉛のカバーをして、被ばく線量を少なく見せかけていた問題で、会社の役員が会見し謝罪した。
この問題は、福島・浪江町の建設会社「ビルドアップ」が2011年12月、配管の凍結防止の工事の際、作業員に対し放射線を遮るために線量計に鉛のカバーをするよう指示したというもの。
被ばく線量を少なく見せかける偽装工作だったのではないかという指摘に対し、この役員は作業員の安心を確保するためだったと釈明した。
ビルドアップの佐柄照男取締役は「アラーム音を少しでも短い間隔で激しく鳴るのを、鉛のカバー等で軽減できるのではないかと偏った考えに。極端な話なんですが、行ってしまいました」と話した。
また、鉛のカバーの装着を強要したことはなく、カバーを実際に使ったのは1日だけだったと説明した。