政府事故調:原発誘致「後悔だけ」、福島の怒りと嘆き
毎日新聞 2012年07月23日 22時34分
報告書は、福島県災害対策本部と自衛隊、警察の連携を「不十分だった」と指摘している。特に福島第1原発の20キロ圏内にある病院の避難への対応を「不適切」と批判しており、災害時の応急救助や避難所の開設・運営などを担った県保健福祉総務課の菅沼孝雄課長は「大変厳しい指摘で重く受け止める」と語った。
避難の混乱の中、昨年3月末までに患者40人が亡くなった双葉病院(大熊町)の問題について菅沼課長は「避難させる人数だけでなく、個々の状況の把握も重要だという教訓を得た。関係機関との情報の伝達手段の確保など、災害時の対応の見直しを検討している」と話した。【神保圭作】