2012.7.23 05:01

東京湾に珍客“巨大ハサミ”カニ

東京湾内で生息が初めて確認されたオスのハクセンシオマネキ。一匹で寂しくないカニ?=22日午後、千葉県木更津市(撮影・佐藤修)

東京湾内で生息が初めて確認されたオスのハクセンシオマネキ。一匹で寂しくないカニ?=22日午後、千葉県木更津市(撮影・佐藤修)【拡大】

 どこから来たのカニ-。千葉県木更津市の小櫃(おびつ)川河口に広がる「盤洲(ばんず)干潟」で、東京湾内で生息が確認されたことのないカニの一種「ハクセンシオマネキ」が見つかっていたことが22日、分かった。

 同市畔戸の漁師、金萬智男(きんまん・のりお)さん(52)が14日正午ごろ、自然観察中に発見し、東邦大理学部の風呂田利夫教授(64)が確認した。

 風呂田教授によると、ハクセンシオマネキの主な生息地は瀬戸内海や紀伊半島など。「東京湾内での生息確認は初だ。幼生が黒潮に乗って流れ着いたのではないか」と分析している。

 発見者の金萬さんは「子どもの頃から約50年間、盤洲干潟で自然観察しているが、見慣れないカニがいるので驚いた」と興奮した様子だった。

(紙面から)