熊野那智大社の皆様ならびに関係者の皆様
このたびは私たちが行った那智の滝をクライミングするという行為により、那智の滝を愛し守り継いでこられた皆様に不快の念を抱かせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
また、今回お世話になりました和歌山県警察や地域の方々、これまでご支援いただいた多くの関係者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
今回の私達の行動は、ただ美しい滝を登りたいという気持ちばかりが先立ち、那智の滝を信仰されている方々や地元の方々の想い、また世界遺産としての大切さへの配慮に至らず、皆様に不快な思いを抱かせることになってしまったことを、深く悔やんでおります。
また、前日に行われた火祭が、昨年の災害からの復興のシンボルとも言える重大な行事であったことを知り、この行為に及んでしまった無知と非礼に罪の意識が深まるばかりです。
7月22日に熊野那智大社へ謝罪に伺わせていただきました。宮司様からお話をいただき、昨年の災害からの復旧を経て火祭の実現に至るまでにご尽力されてきた道すじ、長きにわたり那智の滝がご神体として信仰されてきたという歴史や、滝を愛し保護につとめてこられた皆様方の信仰心を拝聴するほどに、あらためて私たちのとった行動がいかに軽率で、身勝手な行為であったのかを痛感しております。
熊野那智大社や和歌山県の皆様にご迷惑をおかけし、またこれまで私たちの活動を支えていただいた多くの方々を悲しませてしまいましたことに、謝罪の気持ちでいっぱいです。
今後は二度とこのような過ちを犯さぬことを、今回ご迷惑をおかけした熊野那智大社の皆様ならびに、関係者の皆様にお誓いいたします。
このたびは本当に申し訳ございませんでした。
平成24年7月23日 大西良治 佐藤裕介 宮城公博