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【プロ野球】

陽が決勝3ランでMVP 第1戦と合わせ400万円ゲット

2012年7月24日 紙面から

◇マツダオールスターゲーム2012<第3戦> 全パ6−2全セ

全パ−全セ 天を指さしてホームインする陽=岩手県営野球場で(北田美和子撮影)

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 全パが11安打6得点で快勝した。3回に陽岱鋼の3ランと李大浩の左前適時打で4点を先取した。4回にも中田の左前打と陽岱鋼の右前打で2点を加えた。先発した田中将は2イニングで3安打されながら無失点に切り抜け、流れを生んだ。

 全セは先発の三浦が3回に打ち込まれた。打線も畠山のソロなどで2点を奪うのが精いっぱいで3連勝はならなかった。

 新お祭り男の誕生だ。球宴初出場の日本ハム・陽岱鋼が決勝3ランを含む3安打4打点の大爆発でMVP(賞金300万円)をゲット。第1戦の敢闘選手賞で獲得した100万円と合わせて計400万円の荒稼ぎで、初の夢舞台を締めくくった。

 積極果敢な打撃スタイルは球宴と相性ピッタリだった。3回だ。1死一、二塁のチャンスで打席に入ると、1球目は超フルスイングで空振り。2球目もめげずに強振した。「2連敗中で何とか1勝したかったし、甘い直球を逃さずにしっかり振り切れた」。DeNA・三浦のインハイの直球を捉え、やや詰まりながらも強引に左翼スタンドに持っていった。第1戦では巨人・杉内から先頭打者本塁打をマーク。その勢いは止まらなかった。

 台湾出身の25歳は高校1年の時に野球留学で来日。福岡第一高では通算39本塁打を記録し、高校生ドラフト1巡目で2006年に日本ハム入りした。当時の登録名は「陽仲寿(ヨウチョンソ)」だったが、やや伸び悩んでいた09年秋に登録名を「岱鋼(ダイカン)」に変えた。「僕は寅(とら)年生まれ。台湾では虎はすごく強いイメージがある。虎がいるのは山。代だけでもダイと読むけど、山という字を入れたかった」。鋼という字も「強さ」を連想するために取り入れたという。

 一念発起して改名を決意した効果もあり、09年は出場15試合だったが、10年は109試合、昨年は141試合出場でプロ入り初めて規定打席に到達するなど、着々と力をつけてきた。そして、7年目で初の球宴出場&MVP。「お祭り男? まだ早いですよ。中島さん、稲葉さん、内川さん。先輩の打撃を見て自分はまだまだと思った」と謙遜したが、次代のスター候補生として、その存在を強烈にアピールした。 (臼杵秀之)

 

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