大津いじめ自殺:遺族と市長が25日面会へ
毎日新聞 2012年07月24日 02時30分(最終更新 07月24日 02時37分)
遺族側は、委員の人選に希望を取り入れる▽調査に市の職員を関与させない▽委員会を公開する−−などを要望している。委員会は個人情報を多く扱うため、市側は公開には応じないとみられる。
また、大津市の越市長と沢村憲次教育長は23日、市議会の青山三四郎議長らに、滋賀県警による捜査状況や外部有識者の調査委員会について報告した。「自殺の練習」など全校アンケートの回答内容が発覚した今月4日以来、2人が公の場で同席するのは初めて。
いじめと自殺の因果関係や訴訟対応などで意見の違いが表面化していたが、越市長は「裁判の方向性で教育長と相違はない」、沢村教育長も「いじめが自殺の要因である可能性が高いという認識について、市長も私も共通だ」と述べ、一枚岩を強調した。青山議長は「報告、連絡を徹底し、大津市一丸となって難局を乗り越えてほしい」と述べた。【千葉紀和、加藤明子、村山豪】
◇聞き取り調査に父親が協力求める
自殺した男子生徒が通っていた中学校のPTA主催の懇談会が23日夜、大津市内であり、校長ら学校関係者と保護者ら数十人が出席した。校長は終了後、「いじめに気付くのが遅れたことをおわびした」と述べた。