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【ゴルフ】

藤本麻子は「長友本」で好発進

2012年7月21日 紙面から

第1日、1番でティーショットを放つ藤本麻子

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◇サマンサタバサ・レディース<第1日>

 ▽20日、茨城県・イーグルポイントGC(6535ヤード、パー72)▽曇り、気温19・8度、風速4・7メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽観衆2379人

 アーコ、長友アシストで2勝目ゴールへまっしぐら−。プロ4年目の藤本麻子(22)=富士通=が5バーディー、ノーボギーの67をマーク、首位に1打差の3位につけた。待望のツアー2勝目へ向け、絶好発進。メンタル面の支えは、サッカー選手・長友佑都の言葉だとか。6アンダーの首位には木戸愛(22)=ゼンリン=とジャン・ウンビ(韓国)が並んでいる。

 若い女性向きファッションメーカーによる新規トーナメントには、やはりおしゃれなプロがよく似合う。本紙ツヨカワ女子プロ連載にも登場したアーコこと藤本が、5アンダーで好ダッシュ。インテル・長友から絶好のパスを受けて、勝利のゴールに突進中だ。

 とはいえ、長友本人は何も知らない話。「1カ月半ぐらい前、地元(岡山)の本屋さんで長友さんの本(『上昇思考』)を買ったんです。その中にジーンと来る言葉がたくさんあった。以来、ずっと持ち歩いてます」。ふだん見るのはファッション雑誌専門で、漫画さえ読まない。だが「なぜか長友さんの表紙を見た瞬間に買ってた」とか。

 中でもお気に入りは「いい時も悪い時も自分を見失わずに、しっかりと自分自身を見つめて…」という言葉だとか。今季は開幕から全試合に皆勤中。今大会で18戦目だが、最高成績はTポイントレディスの18位。ベスト10フィニッシュもないまま、賞金ランクも現在50位に沈んでいる。その暗闇から救ってくれたのが、長友のメッセージだった。

 この日は4、5番で連続バーディーを先行すると、8番で7メートル、13番で4メートル、17番で5メートルと、次々にバーディーを追加。「先週の初日を終えて、自分が思っている所より左を向いてパッティングしていることに気づいた」という。その修正が、ノーボギーのスコアに結びついた。

 「自分と会話して、バーディーを取ってもボギーを打っても、すぐ切り替える。明日からも1ホールずつ攻守を見極めながらいきたい」。待望のV2へ接近中だ。 (月橋文美)

 ▼藤本麻子(ふじもと・あさこ) 1990(平成2)年5月28日、岡山県津山市生まれの22歳。164センチ、59キロ。10歳でゴルフを始め、中国ジュニア4連覇、中国女子選手権3連覇などタイトルを総なめ。岡山・作陽高1年時の大王製紙エリエールでは最終日を前に首位に立ち話題に。ナショナルチームのエースとして国際舞台でも活躍し、09年日本女子アマを制覇後、プロテストにも一発合格。新人戦加賀電子カップで優勝、10年賞金ランク27位でシード入り。11年11月の伊藤園レディスでツアー初優勝。特技はスキー、極真空手は1級の腕前。血液型A。

 

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