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60代の社員“評価も昇級もなし”7月23日 5時37分
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厚生年金の支給開始年齢の引き上げなどで60歳以降の働き方が課題となるなか、半数近くの企業が60代の社員の人事評価を行っていないなど、60歳以降も意欲的に働ける環境がまだ整っていないという調査結果がまとまりました。
この調査は、高齢者などの雇用を支援する団体が去年10月から11月にかけて行い、全国のおよそ7100社が回答しました。
それによりますと、60歳以上の人を雇用している企業は90%近くに上り、雇用人数を今後増やしていくという企業も70%を超えました。
しかし、昇級について聞いたところ、60代前半の社員について、▽「昇級がない」と答えた企業は71.6%、▽「一部にある」が13.9%で、▽「全員にある」は12.6%にとどまりました。
また、60代前半の社員について仕事の業績など評価する人事評価を行っているか聞いたところ、半数近くの企業が「行っていない」と答えていて、「高齢・障害・求職者雇用支援機構」は、60歳以降も意欲的に働ける環境がまだ整っていないと分析しています。
調査に当たった学習院大学の今野浩一郎教授は「高齢の社員をどう活用するかは各企業の課題となってくるが、能力や成果が反映され、働きがいを感じられるような環境がまだできていない」と話しています。
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