挫折したいのですか?
前回は、話し方教室に通っていたという事実を暴露しました。
もしかしたら、あなたも通ってみたことがあるかもしれませんね。
あるいは、これから通ってみようかとも・・・
『行動』すれば・・・『道』は拓ける。
この考え方からいけば、話し方教室を行動の選択肢に数えるのも、
良いのかもしれません。
ですが、何枚かの福沢諭吉とサヨナラする前に〜
なぜ、私が話し方教室ではダメだったのか?を、
話しておきたいと思います。
話し方教室というのは程度の差こそあれ、
どこも似たようなプログラムが提供されています。
文字通り、「話し方」つまりは、「スピーチ訓練」。
これがメインプログラムとなっているはずです。
話し方教室の基本姿勢。それは、
「上手に話せないのは、経験が足りないからだ」
「人前で話す際に緊張してしまうのは、訓練が少ないためだ」
おおむね、このような結論に立ってプログラムが構成されているのです。
話し方教室で得られることは、“数稽古”によって、
ふだんの生活ではなかなか出来ない「発声練習」が可能となる。
これが一番大きなメリットだと思います。
なにしろ、
日常ではなかなか遠慮なく大きな声など出せないですから、
今、自分の声がどれだけ発声できるものなのか・・・?
こうしたことを知ることが出来ます。
しかし、これを知ったところであがり症が治るわけでもない、
これもまた事実です。
確かに、「発声のしかた」「状況による使い分け」など、
日常生活やビジネスシーンにおける、ありとあらゆる
場面を想定したスピーチ訓練をたくさん積むことができる。
それはそれで有意義なことでしょう。
ですが、話し方教室では、そこまで。
それが限界です。
それ以上のことを期待してしまうと・・・必ず挫折を味わいます。
挫折したいですか?(したくないですよね 笑)
つまり、
話し方教室では、なぜあなたが人前で話をする時あがってしまうのか?
その根本的な問題に対する「明確な答え」を準備しきれていない、のです。
そのため、
ひたすらスピーチ訓練を繰り返すことで、
あなたが抱えている根源的な問題を、結果として
覆い隠してしまっているのです。
なので、
あがり症に悩んでいる多くの方の場合、
話し方教室で繰り返される訓練は、いつしか苦痛になってきます。
苦痛を感じて当然なんです。
だってそうでしょう?
たとえば・・・
(きわめて個人的なたとえ話ですが・・・・)
私は海老が食べられません。甲殻アレルギーだからです。
その私に、「海老をたくさん食べれば、慣れるよ!」などと言われても、
身体の痒みが酷くなるだけの話です。
話し方教室の存在意義は確かにあるのですが、
あがり症に悩む者にとっては、
「海老食え!」というような荒療治に近いことが、
「訓練」の名のもとに行われてしまっている。
苦痛を感じないほうが、不思議です。
そこで、一つの修正を加えておきたいと思います。
『行動』すれば・・・『道』は拓ける。
これは、私のモットーですが、
正確には次のように言い改めるべきかもしれません。
『正しく』行動すれば・・・『道』は拓ける。
では、何が「正しい」のか・・・
それを探り当てるための予備知識として、次の記事では、
「あがり症の原因」〜その根本を突き止めておきたいと思います。
追伸
今思えば、話し方教室の数十万円、痛かったのは事実です。
でも、話し方教室での失敗があったからこそ、
「あがり症克服プログラム」と出会うことができた。
それもまた、事実です。