霞ヶ関で、複数の省庁にまたがる仕事は、常に進行が遅く、そのひとつが司法警察となると、いっそう微妙ですが、今夕は、両省課長クラスの皆さんに一同に会してもらい、先日の部会でも残った疑問点を、整理列挙して、国民からみて納得のいく回答をしていただくことを、要請いたしました。

1、10月11日の状況
 飛び降りは8時ごろとされ、父親からの一報が学校に寄せられたのが8:30.
 警察官は、その場で遺体を確認し、「滋賀県警からは自殺と判断するに十分な検証を行っている、との報告が本庁にはあがっている」とのこと。以下を確認していただくことにしました。

 10月の朝8時ならあたりは明るく、人通りもあるはず。誰かが落下を見ている可能性が高い。4階に住んでいる子が14階に上がるのがエレベーターのカメラ等に映像残っていないのか?つまり、一人で飛び降り場所まで行った、あるいは自分で飛び降りたことの証拠は残っていないのか?遺留品、弁当の問題。第一発見者、遺体の状態、仰向けだったのか?息があったのか?

 3人の加害者については、出席簿はないが、学校側は「その朝登校していた」と言っている。ただし、登校時間、飛び降りの推定時刻との前後関係は、さらに確認していただくことに。

2、3回の被害届けを受理しなかった理由
 10月18日、10月20日、12月1日の3回、父親と、被害届について、全般的な状況を聞きながら話しをした、というのが滋賀県警側の認識。「学校でいじめられていたのではないか。」ということが中心。警察に何とかしてもらえないかということだった。「当事者が亡くなっており、難しいが、教育委員会から話は聞いている。ふわっとした状況では受けられない」、というようなことを言ったようです。
 理由になっていないので、教育委員会が警察に本件をどのように報告したか、などを含め、さらに詳しい回答をいただくことにしました。

3、加害児童2名の転校の時期と申し送り事項。

 一人は12月12日、もう一人は2月3日が転校日で、いずれも転居が理由。
 転校先で一人が暴力事件を起こしたことは文部科学省も認識しており、この生徒については、文書ではなく口頭で、問題行動があったことは伝えた、との報告が学校からはあったようです。
 その「問題行動」がどの程度のものとして伝えられていたのか、などは、さらに聞くことに。

 子どものいじめ自殺は、このところ年間数十件だそうですが、このところ、やや多い、それが報道加熱による連鎖なのかどうかまでは、わからない。

 米国ではいじめによる不登校児童が16万人といわれるが、日本は小学校中学校の不登校児童が12万人。ただしその理由のなかでは、「本人の事情」「気力」などが多く、いじめ、とされているのは、少ないそうですが、
いじめが遠因でも、「理由」にしてもらえていない可能性も、こうなってみると洗いなおす必要があるのでは。
 過去20年くらいのいじめ、犯罪、校内暴力等、統計を次回は包括的に、説明していただくことに。