2012年7月23日
大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題で、生徒が自殺した当日の昨年10月11日、男子生徒に対するいじめの情報を把握するため、学校が全校生徒を対象に調査を予定していたことが市教委などへの取材でわかった。男子生徒をめぐっては、自殺の6日前に女子生徒から「いじめられている」と連絡を受けながら、担任らが会議で「けんか」と判断。一方でいじめの疑いも捨てきれず、その場で調査の実施を決めたという。だが生徒は調査前に自殺し、対応は間に合わなかった。
この調査は「善行迷惑調査」と呼ばれ、生徒の人間関係を把握するため、周囲で見聞きした善行や迷惑と感じたことを書いてもらい、いじめについても尋ねるもの。文部科学省は定期的に調査を求め、この学校では数年前から、学期ごとに1回以上を目安に実施しているという。