ということで。国際アマチュアコンクール2011のファイナルが昨日無事おわりました。
4度目の紀尾井、いつもカンカン照りに晴れている日なのですが、昨日は朝、あんな涼しく、しかもあの雨で湿度のなか、あれだけ鍵盤が軽くトリルがほとんどノーストレスで決まって行くあの楽器に、紀尾井ホールの”普段”の楽器管理の底力、そしてシフが日本公演の時に必ず指名するらしいという名調律師(=誰だろう?名前は聞いていないのですが)の腕もあって、湿度を感じないピアノで驚きました。
結果ですが
http://austria.gooside.com/html/ama11/ama-honsen-result11.htm
いままでずっと選外の「ファイナリスト賞」ばっかりだったのですが今年は珍しくというか初めて「入選」でした。ちなみに、私と同じく入選だった友人も、実はジストニアです。
つまり第4位と第5位はジストニア持ちが入ったということ。
世の中捨てたもんじゃありません。
もちろん、健康な手のほうがいいに決まっていますが、それでも音楽の本質はそこだけでは決まっていないということかなと、自分では思っています。
私のハイドンですが・・・・客席の評判は概ね良かったとはいえ、自分の中では心配だった1楽章(ここ最近どうもトリルの精度含め調子が悪かったのです)が何故だかちょっと上手く行き過ぎてしまい、2楽章で変な小ミスをやらかし、3楽章に至っては変えたばかりの右手のタッチに気をとられて一瞬冒頭で訳分からなくなり右手が一瞬落ちて左手だけで繋ぐ事故もあって、途中で集中力切れそうな感覚にとらわれそうになりつつも、とりあえずがんばらねばーーーみたいな葛藤しながら弾いてました。
4楽章はもう、現在のジストニアの状況ではあれがいっぱいいっぱいで、でも白寿の入賞者演奏会のときよりはマシかな?というレベル。まあ、これは想定の範囲内でしょう。
緊張していたわけじゃないけど、でもやっぱり本番は相当な精神力を消耗します。もどってしばらく、楽屋で腰が立ちませんでした。
ファイナリストの皆さんもお疲れさまでした!
そして何よりも、ご来場いただいた全ての皆様、ありがとうございました!
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