長野県警漏えい:駐在・交番勤務に狙い…逮捕のOB
毎日新聞 2012年07月22日 21時41分(最終更新 07月23日 10時44分)
3容疑者は94年から4年間、長野県警松本署で勤務し、親しくなった。平林容疑者は08年ごろから石黒容疑者に漏えいを依頼し始めたとみられる。この時期、石黒容疑者は交番勤務をしていたが、10年3月には梓川警察官駐在所(長野県松本市)へ異動した。駐在所は自宅を兼ねており、昼間は部下と2人で勤務するが夜間は1人となり、端末を不正操作しやすい環境にあった。
平林容疑者は入手した情報を愛知県の調査会社に通常1件1万3000円で売っていたが、緊急依頼の場合は特別料金として2000円を上乗せし、「スピード」も売り物にした。
石黒容疑者らには平林容疑者から1件数千円の報酬が支払われたとみられている。捜査関係者によると、石黒容疑者は報酬の受け取りを認め、倉品容疑者は否定しているという。【稲垣衆史】