長野県警漏えい:駐在・交番勤務に狙い…逮捕のOB
毎日新聞 2012年07月22日 21時41分(最終更新 07月23日 10時44分)
長野県警の巡査部長2人が車検証記載の個人情報を漏らしていた事件で、探偵業の平林大生容疑者(60)=地方公務員法違反容疑で逮捕=が、駐在所や交番勤務の警察官を狙って情報漏えいを持ちかけていたことが22日、愛知県警の捜査関係者への取材で分かった。駐在所などは勤務者が少なく、周囲の目を気にせずに情報照会用端末を不正操作できる機会が多い。愛知県警は、長野県警OBである平林容疑者がこうした監視・管理体制の弱さを熟知していたとみて調べている。
捜査関係者によると、漏えい依頼は、駐在所勤務の石黒俊雄容疑者(60)=同法違反容疑で逮捕=に集中していた。石黒容疑者の情報照会件数は正規のものも含め、今年5月までの3年間で約4400件に上り、交番勤務の倉品宏容疑者(50)=同=の約420件と比べ、10倍以上だった。