岡田副総理の「暴走」で民主・自民の大連立は可能性が薄れたかに見えるが、そう単純ではない。いや、むしろ水面下では連携を模索する動きが勢いを増しているかもしれない。解散恐怖症が両党を覆いつつあるからだ。西日本選出の自民党閣僚経験者が言う。
「3月に入って党本部が実施した本格的な選挙情勢調査の結果がなかなか公表されず不安に感じていたのですが、漏れ伝わってきた結果は惨憺たるものでした」
それによれば、近畿の2府4県48小選挙区では、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が候補を立てると、全体の約8割を押さえ、比例も加えると77議席中60議席に及ぶというのだ。当然、前回選挙で議席を席巻した民主は大惨敗で、藤村修官房長官(大阪7区)や樽床伸二幹事長代行(同12区)ら幹部クラスが首を並べて討ち死に。だが、自民党にとってショックだったのは、近畿では数少ない小選挙区当選組の二階俊博元経産相(和歌山3区)に×印がついたことだ。
二階氏は、河村建夫選挙対策局長の陰で事実上、自民党の選挙を牛耳る「ウラ選対局長」。その二階氏が「落選」とあっては、解散総選挙に追い込む主戦論が鈍るのも当然だ。森喜朗元首相や町村信孝元官房長官が連合の古賀伸明会長に「難題を解決するには大連立が望ましい」と提案したという情報が流れているのも、「二階落選」の影響が大きいという。
一方、民主党選対関係者も半ば諦め顔で語る。
「今の情勢で選挙をすれば、既成政党が激減して第三勢力が急増するのは必至。自民党と折り合うタイミングがどこかで来るはず」
国会での対決姿勢を鵜呑みにしないほうがいい。
『週刊現代』2012年4月7日号より
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