2012-07-22 結論からするといらなかった
大飯原発が必要だったか試算してみた
はてなブックマーク - 中日新聞:関電、大飯再稼働なくても電力供給に余力 :社会(CHUNICHI Web)*1の記事に対して、その後暑かった17〜19日を考慮していないと批判が出ている。
中日新聞記事「関電、大飯再稼働なくても電力供給に余力」に対する賛否 - Togetter
関西の電力は足りていない、これが事実です。 @masason による印象操作。 #原発 #脱原発 - Togetter
中日新聞、大飯再稼働なくても余力 ?で学ぶ。詭弁を暴く3つのポイント:坂本英樹の繋いで稼ぐBtoBマーケティング:ITmedia オルタナティブ・ブログ
これらは事前に関電の言っていた発電能力(2542万kW*2を元に、需要が上回っていたことから原発再稼動が必要だったといっているようだ。
実際はどうだったかを試算してみようと思う。
右上図は関電の最大電力需要時の試算*3だがこの方法を見習って試算を行う。
まず元となるデータはでんき予報 [関西電力]の「過去の使用電力実績データのダウンロード」から、もっとも電力需要が高かった7/18のデータを元にする。供給能力の元になるのは下記のとおり。
火力 | 水力 | 他社受電 | 計 |
1470 | 274 | 607 | 2351 |
これを元に供給力-需給で計算すると*4、揚水のポンプアップ可能量は5000万kWhとなり、3割ロスをいれると揚水池いっぱいの約3500万kWまで貯められる。
これを電力需要の多目の7時間と少なめ4時間として割り振りを行うと最大2740万kWまで供給可能という試算結果を得られた。
結論は私が作成した右下図*5を見て貰えれば分かるとおり大飯原発の再稼動は無かったとしても7月一番の暑かった日でも電力は足りていた。*6
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これと現状の供給比率を比較すると、ISEPや政府の予測よりも、
他社受電が大幅に増え、逆に火力による供給が大幅に少なくなってます。
なので設備の運用次第で火力発電の供給力はまだ大幅に余力があり、
とくに議論の必要がないくらいに「足りてる」ように思うのですが、どうなんでしょうか?
今年の夏の温度は誰も予想出来ないのが現実。
冷夏になるのか酷暑になるのか。
もし、酷暑になったときの電力量が供給を上回ったら、計画停電せざるおえない。
真夏のピークに計画停電をするリスクを考えるなら、再稼働は当然。
だいたい、なんで原発をそんなに怖がるのかねー。
マスコミも煽りすぎ。
原発を稼働させないで、それで電気料金を値上げするなって、単なるわがままでしょ。
怖がって当然だろう。きちんと管理するとは限らない。ロシアの原発事故の時は鉄製の蓋を木製にしてコストカットして運用していた。科学者の論理は安全で完璧でも、現場や政治家、利権屋がそうとは限らない。
なんで核兵器を恐れるんだろうね。安全に科学的・論理的思考を持った政治家が統治していれば
世界中に戦争はなくなる。
だから核兵器は抑止力として積極的に使っていこうってのと似てるぞ。
稼働率ギリギリじゃまた大きな災害があった場合に本当に供給できなくなる。
コスト面を考えても稼働できる原発は稼働させないと本当に無駄金を使い、しかもそのしわ寄せが国民に向かうのは当たり前。
確かにリスクもあるけど、稼働させなくてもゼロじゃないし、今回の福島第一原発事故だって電力供給以外の全てのセキュリティが正常に働いていたのはそれだけの技術があったらかなんだよ(結果論で言えばダメだったんだけど…)。
最終的に原発ゼロでもいいけど、もうしばらくはガマンして使うしか無いのが現実。
それと放射線に対する知識はもっと持つべき。
みんなで節電してる状態で足りてたしても、それは電力が十分に供給されてる状態とは言えないんだから、検証するまでもなく足りてないの。
そこを理解した上での過去の振り返りをしている記事です、というのであれば異論ありません。
あと、原発の「事故」と核兵器の「使用」を同じだと言っちゃってる人がいることが反原発がバカにされる原因。
ちなみに、僕も原発はないほうが良いと思う。
それがすぐにはできないから今は仕方なく使おうよ、というスタンス。
原発と同じく、火力には燃料コストや排気ガス、水力には天候やクラゲの影響など、安定供給における様々なリスクはあるわけで。
そもそも発電能力の仕様上の能力を足し算しているだけで間違いなんだけどね。
メンテンナスしなければ能力値は下がるし。夏期が2ヶ月あるとして、丸2ヶ月ノーメンテで常時最大の能力が出せる、という算段がおかしいことは工学囓ってる人間なら誰でも判る。その「ブレ」が少ないという意味では原発は優秀。
もちろん、リスクが大きいのだから、徐々に減らしていくべきだとは思うけど、今じゃないということはいい加減理解した方がいい。