政府事故調:双葉病院「患者置き去り」は事実と反する

毎日新聞 2012年07月23日 13時58分(最終更新 07月23日 16時21分)

避難の混乱が残る双葉病院の内部。当時を振り返り、立ちすくむ鈴木市郎院長=福島県大熊町の双葉病院で2012年7月11日、神保圭作撮影
避難の混乱が残る双葉病院の内部。当時を振り返り、立ちすくむ鈴木市郎院長=福島県大熊町の双葉病院で2012年7月11日、神保圭作撮影

 「行政には全体を統括・調整できる仕組みが必要」−−。政府事故調は、福島県庁や自衛隊、警察の連携不足で双葉病院(福島県大熊町)の患者の避難が遅れた上、避難先で十分な医療を受けられず多数が死亡した問題を重視し、こう警告した。福島第1原発事故という未曽有の原子力災害から弱者をどう守るのか。報告書は、関係機関に猛省を促した。

 報告書によると、福島第1原発から南西4キロにある双葉病院には約340人の患者が入院していた。昨年3月12日に大熊町が用意したバスで患者209人と鈴木市郎院長を除く職員が先に避難。鈴木院長は残された患者約130人の救助を自衛隊や警察に求めたが、避難を待たずに患者4人が死亡、1人が行方不明になった。

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