そして、重罪を犯した黒騎士は地獄へと落ちてゆく、……黒騎士の死に、涙を流す無垢な少女に看取られながら。
自己紹介は大きな声で
―――プリニー界――――
そこは生前罪を犯した者、罪人の魂がプリニーの皮の中に入れられ『プリニー』という悪魔を作り働かせることで、自身が犯した全ての罪を償わせる。
そのためにプリニー達は『赤い月』の時に死神に呼ばれるまで働き続けている。そんなプリニー達が暮らしている世界だ。
そんなプリニー達の中で風変わりな存在がいた。
――――――――――――
今晩は、吾輩はペンギンである。
今夜は良い月が出ているな?少々働き過ぎたな……月の色が赤く見えるな。
やけにプリニー達が少ないが…、まぁ気にすることもないだろう。
何?お前の名前は何だと?フッ、そう急ぐなよボーイ、吾輩の名前は……そうだな、三年過ぎたら教えてやろう。
むっ?すでに物語が始まっているだと!?
しまった!出遅れてしまう!
――――――――――――
「それでは自己紹介といこう、吾輩は『ブリッツ』と言う名だ、職業は雑用プリニー、因みに今年で1000年目だ。」
1000年何と長い時間か、生前吾輩はやりたい放題だった故に今まで転生ができなかったが…………………案外プリニーの生活もわるくない、転生願望はあるにはあるが、どうでも良くなってしまった。
このまま、吾輩はペンギンライフを満喫し続けようではないか。
「ってか誰に説明してるッスか、ブリッツのダンナ?何かダンナに用がある悪魔が来たッス。何時もの客ッスけど、何か怒ってるッス。」
「あぁ君かね、分かった。5年経っても来ないからと伝えてくれるかねボーイ?」
「いや!?今行った方が良いッス!?待たせたらアレが確定ッス!?」
むぅ、アレか、アレは不味いな、さっさと行って雑用を済ますか。
アレとは何だと?雑用を済ますって?
質問が多いなボーイ、しかし時間がないので手短に言おう……、吾輩の仕事が来たと言うことだ。
「分かった、いま行こう夕日に向かってアディオス吾輩。」
「素直に行って下さいッス、ついでに三輪車じゃなくて歩いて行って下さいッス。」
ははっ、そう言うなボーイ、何分年よりだからな?歩くのは疲れるのだよ。
「そのわりには、遅刻しそうだからって時速320kで走っていたのは誰ッスか?」
どうでも良いが、このプリニーの名前は『録画ボタン』だ。
「スルーッスか!?ってかちげぇッス!?あっしの名前は『ラルク』って名前ッス!?」
おぅ、いまさらだが心は常に混沌の雲で覆われている吾輩の心が読まれたぜ、ボーイ?君は読心術でも覚えたのかね?
――――――――――――
そんな変わり者のプリニー、『ブリッツ』が主人公のOHANASHIである。
「むっ?何かニュアンスが違うぞ?」
「だから……、誰に話を掛けてるッスか、ブリッツのダンナ。」
「続きはCMの後に。」
「無いッスから、ここで一端区切るッスから。」
『次回予告』
ブリッツ
「さてと、初めまして吾輩はブリッツという。」
ブリッツ
「見た目はペンギンだが気にするな、吾輩はもう慣れている。」
ラルク
「ってか、何すかここ!?」
ブリッツ
「吾輩の『次回予告』コーナーだが?」
ラルク
「あっしは強制参加ッスか!?選ぶ自由が無いッス!?」
ブリッツ
「それは悲しいな、吾輩は自由参加だが。」
ラルク
「作った本人がサボりOKって何ッスか!?」
『次回! 故に、吾輩は家出をする。 第2話 ラジオ体操は朝早くやってみよう。』
プリニー
「またスルーッスか!?」
ブリッツ
「次回のお話しでまた会おう!」
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