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できごと
【中2自殺】父親が金遣い2回相談 学校側「家庭の問題」と調査せず
大津市立中学2年の男子生徒が昨年10月に自殺した問題で、学校側が自殺前、父親(47)から男子の金遣いについて相談を2回受けたのに調査しなかった理由について、「金遣いは家庭の問題」と判断していたことが22日、市教委への取材で分かった。自殺後に学校が実施した全校アンケートでは、男子への恐喝や金品要求に関する回答が10件以上あった。学校が適切に対応していれば、いじめの激化を防げた可能性がある。
市教委によると、父親から昨年9月、男子の担任だった男性教諭に2回、息子の金遣いが荒いと相談があった。しかし、父親が「息子には言わないでほしい」と話したため、学校側は調査しなかったという。
遺族の代理人弁護士らによると、昨年7~8月に男子の口座から十数万円引き出されたことが相談のきっかけ。父親は「金遣いについては児童相談所にも話をしたい。息子に知られると警戒する」として男子への口止めを求めたという。
市教委幹部は、産経新聞の取材に「学校側は、父親の意向を最大限尊重したため、本人や友人らに直接聞く調査ができなかった。金遣いは家庭の問題であり、立ち入って調べるのは難しかった」と説明した。
市教委によると、学校側は当時、いじめを把握しておらず、男子が自殺する6日前の10月5日、同級生がトイレで男子に暴力を振るったことを確認した際もけんかと判断していた。
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