鳩山グループの小沢鋭仁氏、「新党」参加しない

当面は民主党を離党しない考えを明かした小沢鋭仁氏

　民主党の鳩山由紀夫元首相グループの一員である小沢鋭仁衆院議員（５８）が、構想が持ち上がっている「鳩山新党」に加わらない考えを明らかにした。スポーツ報知の取材に対し、「僕から求めて、（離党を）することはありません」と話すととともに、「０９年衆院選のときの期待感をどこまで取り戻せるか分からないが、もう１回、何とか頑張ってみたい。党風を刷新しないといけませんからね」と、党内改革の必要性を訴えた。

　小沢氏は、「はっきり言っておきたいのは、もともと僕は消費増税は必要だという考え。一方で、前回の選挙では民主党は消費税アップはしない、と言って戦ってきた。だから増税法案の衆院採決では反対も賛成もできず、棄権したんです」と説明。鳩山氏が立ち上げた勉強会「消費税研究会」には準備会合に参加したのみで、以降の参加は見合わせた。「あのメンバーは、参院での増税法案をストップさせることが目的。自分は増税反対じゃないから出ませんよ、と準備会合では言いました」と、鳩山氏とのスタンスの違いを強調した。

　小沢一郎元民主党代表が民主党を離れ、「国民の生活が第一」を結成。新党結成がささやかれる鳩山氏の動向に注目が集まるが、小沢氏は「今は（民主党を）離れないと思うけど、将来は分からないですよ」と指摘。ただ、「これから参院採決、内閣不信任案が出てきたらその採決、９月の代表選と３つの山がありますが、そういうときに、仲間がいないとやっていけないでしょう」と新党の可能性は否定しなかった。

　現時点では鳩山氏とは一線を画す考えを示した小沢氏だが、一方で「（党内で）頑張ってダメだったら、党を去らざるを得ないという選択もあるかも知れません」と含みも残した。

（2012年7月15日06時02分  スポーツ報知）

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