あのね、豚のお母さんのおなかの音を聞いたよ。 近藤さんが「14頭は入っているね」だって!
徳島 石井養豚センター・ウィンナークラブほか 参加 エスコープ大阪より5人 都市生活より7人 高校生のボランティア1名 引率エスコープ大阪より職員2名
「きらり」初 子供のための合同企画です
おいしい、安心・安全な豚肉を食べるにはどうすればよいか?それは1頭丸ごとを利用することです。「ロース肉だけ食べたい」といったところで、モモ肉はどうするの?バラは?
ウデは?カタは?残して処分するのでは困ります。これは鶏肉や牛肉でも同じです
(モモ肉だけの鶏はいませんね、ムネ肉だってあるのです)。 エスコープ大阪・都市生活では、
納得の育て方をしてもらい、どんなエサを与えるかまで話しあえる関係を生産者と作りました。
条件は「すべての部位を食べきること」。おかげで、一度も冷凍していない豚肉を利用することができるのです。 この当たり前だけれど特別な豚肉は、とんかつにすると、飛び切りおいしいのです。 超美味な豚肉はどこで誰にどうやって育てられるのか?それを見に行って体験するのが、
「豚舎ツアー」です。

エスコープ大阪では、もう何回もおこなわれている「豚舎ツアー」に、今年から都市生活の子供たちも参加することになりました。石井養豚センター・ウィンナークラブなどを訪問しさまざまな作業を体験する夏休み企画「豚舎ツアー」は、得がたい体験の連続だったそうです。
生産者の石井養豚センター・ウィンナークラブを目指して2台のワゴンに分乗した子供たちは、振り返りもせずにさっさと出発してしまいました。送り出した親のほうが、不安な顔をしていつまでも見送っていたように思われました。
4日間も親もとを離れ、自分たちでなんでもやってしまう、まさに「冒険」の始まりです。
ツアーの日程は次のとおりです。
●7/31午前出発 淡路島を通り過ぎ、鳴戸の渦潮を見学したり温泉に寄り道をして、夕方石井養豚センターに到着した頃には全員打ち解け、ずっと前から友達だったかのようになったそうです。(養豚センター併設ログハウスとんじゃ泊)
●8/1 豚の世話で終日 出産前の豚のおなかの音を聞く、豚舎の掃除・世話、子豚の尻尾切り・キバ切り・去勢、…普段の生活ではありえないことです。(ログハウスとんじゃ泊)
●8/2 お楽しみいろいろ 午前中ウィンナークラブを見学し、併設のレストラン「りーべ・フラウ」でバーベキューランチを楽しんだ後、藍住町歴史観「藍の館」で、藍染の体験をしました。吉野川流域の農村は、日本最大の藍作地帯として知られていました。この夜は、ウィンナークラブ特製料理をいただき、石井町の夏祭りにも出かけています。(石井養豚センター・近藤さん宅泊)

●8/3 まだかえりたくないけど 「鳴門の渦まつり」が開催されていたので、準備の手伝いをしました。午前だけでしたがウィンナークラブのブースで売り子などしてきました。午後帰神
子供たちの「あつい夏」の報告です。
小原 拓人 くん(9さい 三田北神支部) いちばんおもしろかったのは、にわとりのいるところのたまごをとりにいくとき。ぶたのしっぽをきるのが、ちょっとこわかった。ログハウスとんじゃの夜のけしきがよかった。
鈴木 優花里 さん(10才 東神戸支部) 石井養豚センターにさいしょきた時、ログハウスのほうからもくさいにおいがしたけど、だんだんなれてきました。ブタはとってもでかくて、1〜2メートルぐらいあった。近藤さんちは、とっても広−−くて!犬が3びきいた!!かわい−よ。 あと、夜のお祭りはとっても楽しかった!朝のお祭りも楽しかったけど、(汗で)どろどろになった。
井口 由介 くん(9さい 三田北神支部) ログハウスとんじゃ、木の家は初めてだったからたのしかった。近藤さんのおうちもかなり広かった。さいしゅう日の夜にみんなで3時ぐらいまで遊んだ。 ぶたごやのそうじはしんどかった、ふんをとるのがくさくて!子豚はかわいいけど、中はくさいんだ。でもたのしかった、また行きたいよ。
橋間 清香 さん(13才 三田北神支部) いちばん面白かったのは、川遊びと藍染体験。初めてしたことだし、うまく染めることができたから。 しんどかったのは、当然豚の世話!においは予想よりはましだったけど、フンをみぞに落としている最中にぶたにおしっこをかけられないかと、びくびくしていました。 豚舎の中はじめじめしていて(豚は湿度の高いところを好む)、ぶたのおしりが何列も並んでいる。さわってみると毛は意外にかたかった。子豚のしっぽ、きば切りは痛そうでかわいそうだったけど、これはぶたのためにやることだし、いい経験をしたと思う。
松原 真弓 さん(10才 尼崎支部) 豚舎の掃除、暑くて大変。はじめはにおいが凄かったけどすぐなれた。しっぽ・きば切り・去勢はなぜするかわかったけどこわかった。しっぽ切り、私はやらずに見ていました。
豚のお母さんのおなかの音を聞きました。 近藤さんが「14頭は入ってる」と言いました。ウィンナークラブでホットドッグを作ったのは楽しかったです。ダンカースさんも来てくれていてうれしかった。 鳴戸のうず祭りもいっしょにお店をしました。フランクフルト、全部売れたかな〜。 ボランティアの洋子ちゃん、男の子も女の子も仲良く公平にお世話してくれてありがとう!(引率職員の)町元さんはお料理が上手でした。
送り出した家族からひとこと
★いい体験がいっぱいできて本当に良かったネ! ★お世話してくださった皆様に感謝の気持ちを忘れずにいてくださいね。 ★とてもうらやましい体験をしてきたね。これから先の生き方に、きっとうまく活かされると思いますよ。 ★ちょっと残酷だったという感想に、今まで知らなかった本当の家畜の世界を見てこれて、良かったなと思いました。 ★おばあちゃんは「お金出してまで豚舎の掃除しに行った〜?」なんて呆れていましたが、誰もができることではない、得がたい体験は今しかできないことですよね、私も行きたかったです。

毎週届くお肉は配送トラックの中から魔法のように出てくるのではなく、徳島の近藤さんや淡路島の嶋本さんが育てたものであると知ることができました。 お母さん豚から生まれて、110`ぐらいまで育てられ、屠畜場で命を絶って、それでお肉にする。具体的に分かるとなぜ食事の前に「いただきます」食べ終わって「ごちそうさま
」と掌を合わすのかも理解できるというものです。

引率のエスコープ大阪職員・阪野さん町元さんお疲れ様でした。高校生ボランテ
ィア森本洋子さん、ありがとうございました。受け入れてくれた石井養豚センター・近藤さん、ウィンナークラブの皆さんお世話になりました。10月の生協祭「あいたくて都市生活」(10/26三宮サンボーホール)でまた会いましょう!

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