福島産タコ、県外初競り　仙台、ご祝儀相場

　福島県沖で捕れたミズダコなど計約２５０キロが２３日、仙台市中央卸売市場で競りにかけられた。東京電力福島第１原発事故後に福島産の魚介類が県外の市場で競りに出されたのは初めて。

　水産物卸の仙台水産（仙台市）は、１９日に福島県相馬市で水揚げされたミズダコ１３０キロとシライトマキバイ（ツブ貝）１０キロを出荷。タコが入ったケースの横には、放射性物質が不検出だったことを証明する福島県漁業協同組合連合会の検査証明書が置かれた。

　午前６時すぎに競りが始まると、いずれも相場より１割ほど高い“ご祝儀相場”となり、鮮魚店や仲買人が次々と競り落としていった。