グランパスの練習に参加し、ポテンシャルの高さを見せつけた福岡大のDF牟田(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンター
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名古屋グランパスが獲得を目指している福岡大4年のDF牟田雄祐(21)が22日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われたグランパスの練習にゲスト参加した。ドラガン・ストイコビッチ監督(47)は「闘莉王と肩を並べるような選手になれる」と大型センターバックの加入をあらためて熱望。牟田は8月中にも進路を決める方針を明らかにした。
プロ野球で例えるならドラフト1位で重複確実の超目玉が、グランパスを“最終チェック”に訪れた。練習では主力組に混じってミニゲームをこなし、柔らかい足元のテクニックを披露。牟田は「ここは選手個々のレベルが高い。練習に緊張感があるし、その中で自分を高められます」とさわやかに汗をぬぐった。
その才能にあらためてほれ込んだのがストイコビッチ監督だ。同じようにグランパスの練習に参加した昨夏と比較し、「1年前よりあらゆる面で成長している。テクニックにたけたディフェンダーだ」と絶賛した。
「ウチには闘莉王、増川、ダニエルという優れたセンターバックがいるが、彼らと肩を並べるような選手になる。ウチのチームにぜひ加わってほしい」とピクシー。“ネクスト・闘莉王”になることができる素材として、あらためてラブコールを送った。
牟田に対してはJ1の8クラブが獲得に手を挙げていたが、現状ではグランパスに柏とC大阪を加えた三つどもえの争いに絞られているもよう。牟田の練習参加は23日までで、その後は福岡へ戻り進路を熟考する。牟田は「結論を先延ばししても仕方がない。遅くとも8月には決めたいと思います」と語った。
グランパスの最終ラインはベテランぞろい。クラブにとって即戦力センターバック・牟田の獲得は最重要ポイントだ。ピクシーも太鼓判を押す大器の選択が、注目される。 (木村尚公)
【牟田雄祐(むた・ゆうすけ)】 1990(平成2)年9月22日生まれ。福岡県出身の21歳。186センチ、76キロ。筑陽学園高から福岡大に進み、今季は主将を務める。ヘディングの強さと足元の技術を兼ね備えたセンターバックで、昨年U−22日本代表の合宿にも招集された。
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