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【大リーグ】

ダルビッシュ、11奪三振で11勝目 18試合で2桁K試合6は史上5人目

2012年7月23日 紙面から

エンゼルス戦に先発、11勝目を挙げたレンジャーズのダルビッシュ=エンゼルスタジアムで(社英夫撮影)

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◇レンジャーズ9−2エンゼルス

 【アナハイム秋野未知】レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)は21日(日本時間22日)、当地でのエンゼルス戦に先発。自己最多タイの11奪三振など7イニングを3安打2失点、5四死球で11勝目(6敗)を挙げた。

 「新人で6度の2桁奪三振」はレ軍球団記録で、デビューから18試合で6度達成は、8度達成の野茂英雄(当時ドジャース)を筆頭にメジャー史上5人目。後半戦初勝利は地区優勝を争う好敵手からの白星で、今後にもはずみがつきそうだ。

 試合後のダルビッシュは晴れやかな顔だった。

 「これだけの打線だし、今日抑えて、勝てて自信になる」

 こんな勝負をしたかった。今年1月、“公約”撤回でメジャー挑戦する理由を「それ(真っ向勝負)がなくなってきている」と説明。この日は「相手も強いので気持ちも入る」と、好敵手との勝負を存分に満喫した。

 象徴的だったのが3人の打者と対戦した際だ。新人王を争うトラウト、“メジャー最強打者”のプホルス、今季27発のトランボ。この3人に対しては明らかに力を入れ、他の打者だと150キロ弱の直球が、ときに97マイル(約156キロ)をマーク。7回、最後に対戦したトラウトを148キロのカットボールで空振り三振に仕留めた際は、5点差の大勝ムードにも右手で力強くグラブをたたき、「すごくいい打者なので、すごく楽しみにしていた。最後に三振が取れて良かった」と笑った。

 「今日は僕自身が良かった。真っすぐ系が良かった」と自賛したように、普段は多投するカーブをほとんど使わず、組み立ての中心は直球とツーシーム、カットボール。トレアルバ捕手は「初回から直球系がすごく良かったから、そのままいった」と語り、3打席とも凡退したトランボも「特に速球がタフだった。判断が難しい位置(打席に近い手元)で動くから、本当に厳しかった」と首を振った。この日積み上げた奪三振(K)は自己最多タイの11個。新人で6度目の2桁Kは球団新記録で、今季132Kはリーグ4位だが、本人は「三振? そんなに意識がない」と涼しい顔だった。

 地区覇権争いでしのぎを削るエンゼルス相手に後半戦の初勝利。背番号11の勢いは、ここからさらに加速しそうだ。

 

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