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【プロ野球】

マー君MVP獲る! きょう球宴第3戦

2012年7月23日 紙面から

セレモニーで笑顔を見せる全パの秋山監督(右)と、第3戦先発の田中=いわて花巻空港で(佐藤哲紀撮影)

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 プロ野球のマツダオールスターゲーム2012は23日、東日本大震災の復興支援試合として盛岡市の岩手県営野球場で第3戦を開催する。監督や選手は22日、第2戦が行われた松山市から移動し、いわて花巻空港でのセレモニーに臨んだ。全パは田中(楽天)、全セは三浦(DeNA)が先発する。日本野球機構(NPB)は震災復興支援事業の一環として、昨年の球宴第3戦を仙台市で開催した。来年は福島県内での開催が決まっている。

 オールスター第3戦で全パの先発を務める楽天・田中将大投手(23)が22日、“88年組”のトリを飾る快投を誓った。2イニングを投げる予定。球場には東日本大震災で被災した球児ら3000人が招待される。右腕は復興へ向けて勇気付ける投球をする決意だ。

 「投球の姿勢だとか、(自分の)姿を見てもらいたい。たくさんの方が見に来られると思うし、テレビで見ている人も多いと思う。いい時間を過ごしてもらえる試合ができれば」。移動前の松山空港で、田中はこんな意気込みを語った。盛岡での登板は2007年7月3日のソフトバンク戦以来。久々の見参に、心は燃えている。

 東北で行われるオールスターで、田中は満足感を得ていない。仙台で行われた2007年は2イニングで7安打6失点。2011年も1イニング無失点ながら2安打を許した。さすがの田中も「僕は賞に縁がない」と自虐コメントを発するほどだが、今年はいつも以上に発奮する材料ができた。21日の第2戦(松山)では同級生の広島・前田健がMVPを獲得し、巨人・坂本も2ランを放ち敢闘選手賞をゲット。田中は“88年組”のトップランナーとして、負けるわけにいかないのだ。

 田中が狙うのは2年連続の無失点投球。力と力の激突に目が向きがちな球宴であっても、「真っすぐ勝負は僕の美学ではない」と言い切る。大舞台でも任されたイニングをトータルで抑える、自らのスタイルを貫く決意だ。そしてその先に見据えるのは、当然MVPだ。

 2戦連続で投手がMVPを獲得すれば、オールスター史上初の快挙となる。このことを聞かれた田中は「厳しいですよ。打者の方が印象に残るから」と謙虚な声を発する一方、「僕なりに頑張りますよ」とニヤリ。大舞台こそ田中にふさわしい舞台。しなる右腕でマエケン、坂本に負けない活躍をし、MVPもいただく。 (川越亮太)

 

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