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2012年1月17日

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元気のひけつ

まずは自分の足を知る ぴったり合う靴選びのコツ

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イラスト:  拡大  

 セールで買った靴を履いていたら、足の甲や小指がすれてイタタ……。安易に選んだのが失敗でした。専門家に靴選びのこつを聞き、試しました。

 履きやすい靴を研究する「足と靴と健康協議会」(東京・浅草)を訪ねた。主任研究員の俣野好弘さんは1万人以上の足を測り、靴選びを助言してきた。

 こつの第一は「自分の足を知ること」。足の大きさが右左で1センチ違う人もいるという。

 身長測定のように柱にかかとを付けて立ち、つま先の前に箱などを置く。次に、そっと足を抜き、柱と箱の距離を測る。これが足の身長にあたる「足長(そくちょう)」。いわゆる靴のサイズだ。

 足のウエスト(胴回り)にあたるのが足囲(そくい)。足が一番太い親指と小指の付け根を取り巻くひと回りを測る。座ると足の形が変わるので自分では測れない。

 これで左右のサイズが違ったら、大きい側の足に合わせた靴を選ぶ。ひも靴や面ファスナーが付いていれば、足囲に合わせて調整ができる。

 日本靴医学会理事で整形外科医の大久保衞(まもる)・びわこ成蹊スポーツ大教授は、「短い靴だと指にまめができたり、爪をはがしたりする。幅がゆるいと横にずれて疲れます」。

 正しく履くのが、第二のこつ。かかとを地面にトントンと打ち付け、靴とかかとをしっかりくっつける。履き口近くのひもをぎゅっと結び、中で足がずれないように。つま先の方のひもはゆるめに締めてもいい。

 履いたら実際に歩いて、感触を確かめよう。つま先が先端に当たるようなら、無理に買わない方がいい。動物の皮の靴は使うとある程度伸び縮みするが、合成皮革は履いてるうちに合ってくるようなことはないらしい。ひもなどで調整できないパンプスは特に、履いた瞬間に足と相性がよくないとだめだ。

 足は、形の特徴によって主に3タイプに分けられる。

 日本人に多いのは親指が長い「エジプト型」。パンプスのように細長く先がとがっている靴は合いにくい。指の長さが横並びの「スクエア型」も同様だ。向くのは、欧米人に多い「ギリシャ型」の足。「エジプト型でパンプスを履くならサイズを大きめに。足がずれて疲れるので就職活動などではベルト付きの方が楽です」と俣野さん。

 自宅近くの百貨店に出かけた。ここには靴選びの味方「シューフィッター」がいる。

 測ってもらうと、足長25.5センチ、足囲25センチ、ギリシャ型だった。好みのブランドでいつも選ぶ25センチを試すと、「左右があたっていますね」と指摘された。一つ大きめがいいという。

 同じサイズでも、メーカーやデザインによって大きさや形は違う。デザインの違う靴も試したが、土踏まずが押される感じが気になった。同じ靴の色違いを選ぶときも、必ず履いてみよう。1足1足に個性があるからだ。(鍛治信太郎)

 ◆インフォメーション

 個人の足の形に応じた靴合わせの技能を持っているのがシューフィッター。足と靴と健康協議会が認定した人が、全国の靴専門店や百貨店などに約3千人いる。協議会のサイト(http://www.fha.gr.jp/search/index.html)で、自分が住む地域の近くにいるシューフィッターを探すことができる。養成講座もある。

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