オスプレイ:防衛相「運用変更なし」…23日に岩国搬入
毎日新聞 2012年07月22日 19時55分(最終更新 07月22日 23時47分)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を載せた民間貨物船は23日早朝に米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、機体が搬入される。相次ぐ墜落事故を受け、与党からも配備計画の先送りを求める声が出ているが、森本敏防衛相は22日、10月初旬から普天間で本格運用を開始する計画に変更はないとあらためて強調した。山口、沖縄両県など地元自治体は強く反発している。【朝日弘行】
森本氏は東京都内で記者団に「部隊を10月初めに運用する計画は日米間ですり合わせてできている。米国にも日本にも変更する考えはない」と語った。
日米両政府は安全性が確認されるまで日本国内で試験飛行をしないことを申し合わせている。米側は4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で起きた墜落事故の原因を調査中で、8月に調査結果を日本側に提供する予定。日本側は調査結果を基に独自に安全性を確認する。
米側は安全性を確認後、岩国基地での試験飛行を経て普天間に配備するが、森本氏は「岩国から沖縄に行く時間が遅れるだけの話だ」と述べ、一連の手続きは本格運用の開始時期に影響しないとの見通しを示した。