1963(昭和38年)/5/19公開 62分 モノクロ シネスコ 映倫番号:12943
配給:東映 製作:東映
金貸殺人事件の犯行時に現場に居合せた三人の男女をめぐって、若い二人の社会部記者が真犯人を突き止めるまでのスリルとサスペンスを描く。
金貸しの谷彬が殺される事件が発生。検死の結果は右わき腹と背中に一箇所ずつ傷があり、致命傷は背中からの一撃が心臓に達したためと判明した。容疑者の喫茶店「ミケランジェロ」の店主・平峰典三郎が指名手配される。各紙が一斉にこの事件を報道する中、特ダネ記者・大助と福原も前回の汚名返上とばかりに意気込んで取材を開始。現場での聞き込みから平峰が借金返済に困って刺殺、逃亡したのではと推測した。発見者は父のもとに碁を打ちに来ていた碁打ちの天野、二枚目の運転手・内田、そして若く美しい夫人・京子の三人。彼らは同時に発見したという。一方福原は「ミケランジェロ」に張り込み、ウエイトレスの和江から平峰にはバー「ジュリエット」の洋子という情婦がいることを聞き出した。ライバル紙毎朝新聞の大木は、洋子が犬訓練所に沢野と名前を変えて潜入していた平峰に送った送り状から、平峰逮捕の特ダネをキャッチ。事件は解決したかに見えたが、平峰は致命傷となった心臓の傷については認めようとしなかった。では、もう一人、心臓を刺した犯人がいたのか?捜査本部は再び活動を開始するが、事態は膠着状態に陥ってしまう…。