電車内で女性の下半身を触ったとして、奈良県警は20日、県警本部生活安全部参事官の福住孝美警視(57)を、県迷惑防止条例違反の疑いで奈良地検に書類送検した。容疑を否認しているという。
監察課によると、福住警視は6月27日午前7時半ごろ、近鉄橿原線の近鉄郡山―大和西大寺駅間の急行電車で、同県在住の20代女性の下半身を、スカートの上から触った疑いが持たれている。女性が大和西大寺駅で下車し、駅にいた警察官に申告。県警は逮捕せず、任意で調べていた。
監察課は逮捕しなかった理由を「双方の言い分が食い違い、逮捕する状況ではなかった」と説明。萬谷(まんたに)宗正・首席監察官は「検察庁の処分を踏まえ、適切に対処したい」と話している。