トップページ社会ニュース一覧福島県沖のタコなど 初の県外出荷
ニュース詳細

福島県沖のタコなど 初の県外出荷
7月21日 16時12分

福島県沖のタコなど 初の県外出荷
K10037544411_1207211713_1207211716.mp4

福島県沖で試験的に行われている漁で、水揚げされたタコとツブ貝が、原発事故のあと初めて県外に出荷され、宮城県内のスーパーの店頭に並びました。

福島県相馬市の松川浦漁港には、午前7時すぎからおよそ20の取引業者が集まり、19日に「たこかご漁」で水揚げされたミズダコとツブ貝が漁協から渡されました。
原発事故のあと、福島県沖の漁でとれた魚介類が県外に出荷されるのは初めてで、21日は2トン余りが出荷されました。
出荷されたタコとツブ貝は、さっそく宮城県亘理町のスーパーマーケットで売り出され、店頭にはミズダコとツブ貝合わせて110キロ余りが並びました。
タコとツブ貝は、サンプル調査の結果、放射性物質は検出されなかったということで、店頭の販売コーナーには安全証明書が示され、午前9時半の開店と同時に多くの買い物客が次々と買い求めていました。
タコを買い求めていた男性は「タコが入荷することを報道で知り、少しでも協力したいと思って買いました。検査でも問題ないようなので、心配はありません」と話していました。
スーパーの水沼義明店長は「安全性を確保しながら、近海でとれた新鮮な魚介類を震災前と同じように販売していけたらと思います」と話していました。
店によりますと、タコとツブ貝の仕入れ価格は震災前の相場より4割ほど下落しているということです。

[関連ニュース]
このページの先頭へ