ハンギョレ・サランバン

韓国の革新系新聞『ハンギョレ』の記事を日本語に訳し、基本的に毎日更新します。ハンギョレ新聞社公認のサイトです。翻訳の責任はすべてハンギョレ・サランバンにあり、万一誤訳があった場合はコメント欄でご指摘ください。

2012年05月05日11:55

20万人が20億ウォン…慰安婦歴史博物館開館

カテゴリ: 社会

原文入力:2012/05/04 21:26(1198字)

←ソウル、麻浦区(マポグ)、城山洞(ソンサンドン)‘戦争と女性人権博物館’の開館を翌日に控えた4日午後、2階の慰安婦被害ハルモニの追慕空間に亡くなったハルモニの写真と名前が書かれたレンガが積み上げられている。キム・テヒョン記者 xogud555＠hani.co.kr

敷地選定などの論議に9年

　日本軍慰安婦被害ハルモニの屈曲した歴史を記録した‘戦争と女性人権博物館’が9年にわたった市民社会の努力の末に5日開館する。

　ソウル、麻浦区(マポグ)、城山洞(ソンサンドン)、ソンミ山の山裾の個人住宅を改造して作ったこの博物館は、延面積308㎡地下1階～地上2階で構成されている。地下から地上につながる階段の石壁には亡くなった慰安婦ハルモニの遺言が刻まれている。「私達の子供たちは平和な世の中で暮らさなければなりません。」「私が生き残ったことが夢のようだ。夢と言っても余りに惨い悪夢だ。」博物館の随所に慰安婦被害の歴史を記録した写真・映像と証言資料が展示されている。

　建設議論は2003年から始まった。「子孫が私たちの歴史を見て学び、私たちのように受難することがないようにして欲しい」という被害ハルモニの意が礎石になった。挺身隊問題対策協議会(挺対協)は2004年‘戦争と女性人権博物館建設委員会’を発足させ募金活動を始めた。幼い子供たちはお小遣を、女性労働者は給料の一部を寄付した。修道女は修道女会が支給する生活基金を集めて拠出した。日本のある教師は退職金の半分を寄付した。米国・日本・オーストラリア・ドイツなどの国外同胞も声援を送った。この間20万人が募金に参加して20億ウォンを作った。

　敷地選定過程は困難だった。 2006年ソウル市から西大門(ソデムン)独立公園内の売店建物敷地に博物館を作って良いという許可を受けたが、光復会と大韓民国殉国烈士遺族会などは「殉国烈士を賛える場所に慰安婦博物館が入るのは格が合わない」という理由で反対した。ソウル市は残った行政手続きを先送りし、事業は遅滞した。その間に被害ハルモニたちは一人二人と亡くなった。一日も早く博物館を作ることが重要だと考えて別の場所を物色し、結局ソンミ山の山裾に開館する事になった。

　ユン・ミヒャン挺対協常任代表は「慰安婦ハルモニが子供たちに平和の空間を贈るという意味で5月5日に開館する」として「未だ終わらない日本軍慰安婦問題を解決する過程に博物館が重要な役割を果たせることを期待する」と語った。

イ・ギョンミ記者 kmlee＠hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/531363.html 訳J.S

コメント一覧

- 1. 桜
- 2012年05月05日 12:56
- 馬鹿か
- 2. ニューヨークの英国人1
- 2012年05月05日 22:33
- 昨年12月に京都で開かれた韓日首脳会談で当時、会談場所にいた消息筋によると、李明博（イ・ミョンバク）大統領はこのように述べたという。「韓国に結婚に来たベトナム人女性らが人権的にじゅうりんされ、ベトナム国民が悲しんで憤怒した時、私は心からベトナム国民をなだめようと努力した」。慰安婦問題に対しては法よりも人道的な支援、感情的な接近が必要だという点を長時間にわたって訴えたという。ずっと話を聞いていた野田首相はこう答えた。「それはそうと慰安婦（平和）碑を速やかに撤去してほしい」。説得や訴えを受け入れる考えは最初からなかったのだ。さらに驚くのは、韓国が慰安婦問題の解決のために日本政府に出した2つの「カード」がともに背を向けられたという点だ。一つは「韓日自由貿易協定（FTA）交渉」の再開、もう一つは「韓日防衛協力」協議だった。その間、日本側が強く希望した、いや希望していると考えられてきたものだ。それを日本政府は「私たちには今、特に韓日FTAを急ぐ必要がない。両国防衛協力もそちら（韓国）が望んでいるのでは」として拒否した。
  あまり知られていないだけで、最近のように韓日外交がこれほど行き詰まるケースは珍しい。その代わり「日本はなぜ韓国に謝罪ばかりしなければいけないのか」と挑発する橋下徹大阪市長のような人物が声を高め、国民がこれに呼応する時代になった。原因は明らかだ。まず韓国に対する日本国内の負債意識が消えた。韓国の目覚ましい経済発展もそれを後押しした。「お前たちがした行為を忘れたのか」「良心も雅量もないのか」と叫ぶ外交はもう通用しなくなった。残念だが、それが現実だ。もう一つ、日本指導層の韓国に対する切実さが消えた。一緒に歩む同伴者というより、「信頼できない競争者」という認識が目立つ。「日本は中国を牽制するために韓国を重視する」という通説に安住できる雰囲気ではない。(2012年02月28日16時37分[中央日報日本語版])
- 3. ニューヨークの英国人2
- 2012年05月05日 22:39
- 「韓日自由貿易協定（FTA）交渉」の再開「韓日防衛協力」の協議
  これらの問題と慰安婦問題に何の関係があるのだ？「お前たちがした行為を忘れたのか」「良心も雅量もないのか」と叫ぶ外交はもう通用しなくなった。「お前たちがした行為を忘れたのか」と叫ぶ外交が、これまで通用したことが異常なのであって、そうではなくなったのは正常化しつつあるということだ。これは、両国関係にとって歓迎すべきことではあっても嘆くことではない。
  それにしても、韓国内で虐げられているベトナム人女性と慰安婦を同列に扱うとは、ベトナム人女性の人権蹂躙は現在進行形である。慰安婦は70年近く前の話で、しかも娘を売ったのも買ったのも韓国人自身である。少なくとも、日本国民は目覚め始めた。もう謝罪一辺倒の外交はありえない。当然過ぎるほど当たり前のことだ。(依存症の独り言)より
  慰安婦問題を糾弾することにより、経済的利益を要求する本音の出た会談であった。仲裁委員会より、竹島の問題と合わせて国際司法裁判所での解決がベストと思う。
  特定アジア(中国・韓国・北朝鮮)のみが糾弾している問題である。
- 4. ９月の三日月
- 2012年05月06日 00:10
- この日本語翻訳サイトでせっかく翻訳しながらも自ら削除してしまった大韓民国政府が運営し居ていた慰安所の記事。その記事は大韓民国政府の恥部であり、韓国国民にとっても都合の悪い負の歴史でもある韓国軍、アメリカ軍相手に慰安任務を強いられた韓国軍慰安婦達の悲哀に満ちた記事だ。
  ハンギョレ新聞に真の良心があるのなら、個人補償の出汁に利用している日本軍慰安婦ばかりに目を向けるだけで無く、大韓民国政府から特別な任務強いられ未だに歴史の闇に葬られている韓国軍慰安婦、アメリカ軍慰安婦達に光を当てて、それにより歴史の闇から救い出して、日本軍、韓国軍、アメリカ軍に関係無く全ての慰安婦の救済に繋がる記事を書くべきだろう。
- 5. 4に賛成です
- 2012年05月06日 12:41
- 戦争の犠牲になった女性たちは、韓国人、日本人問わず平等に救済されるべきだと思います。また加害者が日本軍であるか、アメリカ軍であるか韓国軍であるかも関係ありません。
  韓国軍慰安婦の問題に知らぬ顔をしたまま戦争と女性の人権を語る資格はありません。
  
  ＞せっかく翻訳しながらも自ら削除してしまった大韓民国政府が運営し居ていた慰安所の記事
  
  そんなことがあったのですか？事実ならハンギョレサランバンの釈明を聞きたいと思います。
- 6. hangyoreh
- 2012年05月06日 17:16
- "4に賛成です"さん、こんにちは
  
  > ＞せっかく翻訳しながらも自ら削除してしまった大韓民国政府が運営し居ていた慰安所の記事
  >
  > そんなことがあったのですか？事実ならハンギョレサランバンの釈明を聞きたいと思います。
  
  誤解があるようなのでお答えします。
  言われている記事は
  2011年11月26日12:05 [ハンギョレ21 2011.11.28第887号] 大韓民国政府が抱え主だった
  http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1567377.html
  のことだと思います。この記事に対して"９月の三日月"さんは当時「私も韓国の歴史を直視したこの記事に敬意を払いたい。」とコメントを寄せています。ハンギョレ･サランバンが「せっかく翻訳しながらも自ら削除してしま」う必要も無いし、削除の有無について"９月の三日月"さんから問い合わせを受けたこともありません。「慰安婦」などのキーワードでちょっと検索すれば簡単に出てくるものを、勝手な思い込みで書くことは礼儀に反します。また、「韓国軍慰安婦の問題に知らぬ顔をしたまま戦争と女性の人権を語る資格はありません」という指摘も、この記事を読んだ上で、もう一度考えて見られることをお勧めします。
- 7. ９月の三日月
- 2012年05月07日 20:44
- >「慰安婦」などのキーワードでちょっと検索すれば簡単に出てくるものを
  
  ご指摘有り難うございます。
  検索が出来るとは知りませんでした。
  今後活用させていただきます。
  
  >勝手な思い込みで書くことは礼儀に反します。また、「韓国軍慰安婦の問題に知らぬ顔をしたまま戦争と女性の人権を語る資格はありません」という指摘も、この記事を読んだ上で、もう一度考えて見られることをお勧めします。
  
  ご参考にさせていただきます。
  礼儀を欠くとの指摘に関しては、お詫び申しあげます。
  しかし、慰安婦問題に関しては大韓民国政府と大韓民国民、そして挺身隊と偽る慰安婦の主張やその手段には、当時の認識や現状を無視した韓国側の都合に合わせて身勝手さと日本と日本国民に対する礼儀など微塵も無いどころか、意図的に尊厳を毀損させる目的があると感じている事を申しあげておきます。
- 8. せーちゃん
- 2012年05月08日 10:12
- 言及することも愚かしいことだが・・・。
  
  こんな事を続けている以上は我が日本国に対して『国交断絶』を通告するべきだ。　心配は無用だ、早く貴国との縁を絶ちたいと願っている日本国民は徐々にではあるが増え続けている。
  
  おっと、その前に貴国がデフォルト状態となり『IMF』の世話になった頃日本国から貸し付けられた援助金を耳を揃えて日本国へ返済することを求める！
- 9. ニューヨークの英国人
- 2012年05月09日 15:36
- 慰安婦の問題に我々が拘るのは、歴史の捏造があるためである。詳しくは2012.01.10
  (クァク・ビョンチャンコラムその少女の沈黙)ニューヨークの英国人2コメント
  2012.3.02
  (李大統領、慰安婦問題の解決を)
  名無しの大和民族さんコメント
  
  こう言う本質的な疑問には「妄言」と
  片付け、問題が既成の事実として、基本的な調査を行わないままである。今までも韓国側の証言、証憑が今だに出てこない。
  いま本当の人権を言うなら、北朝鮮に対して行動を起こすべきでないか。ベトナム女性の人権侵害も、現在の話である。
  過去の反省なら、済州島4・3事件、保導連事件が一番ではないのか。加害者の顔を意図的に無視し、被害者を演じるのは無理がある。歴史を正しく見られるのは、韓国ではハンギョレ・サラハン紙しか期待出来ないと思っている。反日教育をやめ、正しい歴史を知ることは国民の解放にも繋がることと信じる。
- 10. せーちゃん
- 2012年05月10日 14:55
- 『9. ニューヨークの英国人　　2012年05月09日 15:36』
  上記の投稿、まったく同感です。
  私ら日本人は歴史・事実の捏造や、歪曲及び『ウソ』を憎みます、それだけのことです。　　事実、史実に基づいた追及であるならば私ら日本人は謙虚に受止めることができる民族です。
  聞くところによれば未だに朝鮮国は『清国の属国』であったという史実を認めて居られないそうですが、事実でしょうか？
  私にはまさに事実であるとしか思えません。　なぜならこれまでのあなた方の我が日本国を非難・追求している理由には事実に反することが多すぎるからです。　　
  
  ところで、相変らず貴国・国内で少数の常識的な意見、疑問を呈する人たちに対してはその人達の『存在をも』脅かそうとする国家体制はどう見ても異常。
  そんなことはないというご主張でしたら是非、崔基鎬さん、金完燮さん、李栄薫さん、崔三然さん、呉善花さんなどの投稿依頼でもして彼等の主張を掲載してもらいたいものです。
  
  できることなら彼等が順番で『定期的』に投稿し、コラムとして掲載されるようなシステムが確立されるのならば少しはあなた方を見直すことになるでしょう。
- 11. ニューヨークの英国人
- 2012年05月10日 21:39
- せーちゃんさん、ありがとうございます。
  
  私のいう、韓国人の解放というのは次のようなことである。朝鮮日報の記事で(ハンギョレ紙でなく申し訳ないが)記者の日本探訪で、慶長の役で戦功の証として討ち取った朝鮮・明国人の耳や鼻を切取り持ち帰ったものを葬った「耳塚」の記事があった。その中で、日本人の残虐性と、耳塚の歴史を、「その辺に遊んでいる子供に聞いて見たい」と言う内容の記述があった。私が感じたのは、一体、子供にどういう気持ちで聞こうとしたのかの疑問であった。何も知らない子供に400年以上前の歴史を教え、「反省と謝罪」を子供の口から云わせかったのか？
  朝鮮日報の記者であれば、大卒の優秀な人材と思われる。当時の戦いが、自分の戦功を確認するため、首を切った時代であり、英国・諸外国でもそうであった歴史がわからない訳がない。「恨」に目が曇って視野狭窄を起こして居るのではないか？
  韓国の憲法でも「法の不遡及」は書かれているが、対日本には、不遡及は問題ないらしい。法治国家の基礎になるものである。視野を狭くする原因は民族の優秀性を強調する余りの反日教育である。世界最貧国と呼ばれた当時のなら、許されたかも知れないが、貿易大国に成った現在では許されるはずも無く、批判の対象となる。思考の自由も真実を知る事で「恨」から解放される。
- 12. せーちゃん
- 2012年05月12日 14:48
- 韓国での『歴史評価』は皮相的で一方的かつ偏っていると思います。
  『鼻塚』の件はその事自体は事実ですが、遠隔地での戦闘の成果を具体的に明示するため敵兵の耳や鼻を持ち帰る行為は一つの有力な手段であったことは否めません。しかしそれ以上に、そうまでして戦闘の成果を総司令官たる豊臣秀吉に示さなければならなかった事情を考察・斟酌すべきです。
  
  晩年大いに人間的に矮小化していった『人間・秀吉』に対する考察があれば実際に戦闘に携わった武将たちが単に自己の『武功・武勲』を誇示したいがためではなく、秀吉の命令に背くこと無く戦闘行為を貫徹したということの証明が必要であったという事実を認めるべきなのです。それを『日本民族の残虐性』にこじつけているのは大いに不満。
  しかも当時、日本国（倭国というべき？）の武将に随従して日本へ渡航した多くの朝鮮人（特に陶工）がいたという事実を『日本人が朝鮮人を拉致した』という切り口でしか語っていないのは嘆息するばかりです。
  
  歴史に関しては基本的に他国を非難・追及するための道具にすることは誤りで、（これは今の自縄自縛状態に陥っている韓国を見れば明らか）それこそ歴史から得られたその教訓を自国の現在・未来へと利用・応用することが本筋ではないでしょうか？
  
  くどくて恐縮ですが、韓国人には歴史認識の第一歩として『我が朝鮮国は清国の属国であった』という史実・事実を直視し、これを全国民の共通認識とも、起点ともして貴国の近代史を再検証することを求めます。もちろん歴史の改竄や捏造などもってのほか、厳禁です！

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