韓国市場で苦戦する日本車

■トヨタ・日産、ハイブリッドカーや米国生産モデルで巻き返しを

 トヨタは、世界最高の競争力を誇るハイブリッドカーで活路を見出す戦略だ。デザインや性能は大幅なグレードアップを図りつつも、価格は10%以上も引き下げている。韓国トヨタは今月中にレクサスのハイブリッドカー「GS450h」を8150万ウォン(約561万円)で、「RX450h」を8000万-8607万ウォン(約550万-592万円)でそれぞれ発売する、と今月3日に発表した。旧型モデルに比べて「GS」は800万ウォン(約55万円)、「RX」は1000万ウォン(約69万円)も安くなっている。トヨタは、ハイブリッドカーと米国で生産されたトヨタの新型モデルを引き続き投入することで、長期戦に持ち込みたい考えだ。今秋には「カムリ」をベースにした中型クロスオーバーカー(セダン・SUV〈スポーツタイプ多目的車〉・ミニバンの特長を併せ持った車)の「ヴェンザ」を3000万ウォン(約206万円)台で発売する予定だ。

 日産は、準大型クロスオーバーカーの「インフィニティJX」に期待を懸ける。7人乗りのゆったりとした豪華な室内空間が特徴だ。ホンダ・コリアは、今月に入って中型セダンの「アコード」を最大で500万ウォン(約34万円)も値引きしている。CXCモータースは「RVR」を除き、7月に三菱自動車を購入した顧客には、それぞれ200万-300万ウォン(約13万7000-20万6000円)を値引きするキャンペーンを実施している。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
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