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平成23年度 第1次師団訓練検閲 |
第4師団は、9月23日から10月2日までの間、日出生台演習場及び十文字原演習場、並びに同周辺地域において、「平成23年度第1次師団訓練検閲」を実施した。 木野村師団長は検閲開始にあたり、各受閲部隊に対し「指揮官意図の徹底」「基本基礎の確行」の2点を要望した。 本検閲における受閲部隊は4コ部隊で、第40戦闘団(団長 中村裕亮40普連長)は「師団の進出掩護のため、東部日出生台隘路要域以西に敵先遣部隊の進行を阻止」、第4対舟艇対戦車隊(隊長 吉冨弘 2佐)は「第40戦闘団に配属され全般任務」、第4飛行隊(隊長 目黒淳二 2佐)は「全般支援」、そして、第4音楽隊(隊長 森本陽三 2尉)は「師団指揮所の警備」をそれぞれ任務として付与され、各部隊長を核心とし、万全の態勢で検閲に臨んだ。 各受閲部隊は、別府駐屯地及び十文字原演習場での第4音楽隊による激励演奏の中、徒歩行進を開始、起伏に富んだ約50キロから約40キロの経路を整斉と行進し、一名の落伍者もなく、翌25日には日出生台演習場に到着した。その後、第40戦闘団は、新774高地において、防御構想を示達し、速やかに防御準備に着手、敵の再三にわたる航空攻撃、遊撃活動にも的確に対処しつつ、防御陣地を構築した。そして、28日昼、対抗部隊の第16戦闘団(団長 伊崎義彦16普連長)は、前衛中隊を3正面(北道・中道・南道沿い)に指向して攻撃を開始、第40戦闘団の警戒部隊に任ずる第4中隊は、地形を最大限に活用して遅滞戦闘を行った。翌29日早朝、攻撃準備を整えた対抗部隊は、新北道沿いに主攻撃を指向して攻撃を開始、これに対し、中村戦闘団長の沈着冷静な指揮の下、激烈な防御戦闘が行われた。この間、飛行隊は戦況に吻合した計画及び臨機の飛行任務を、音楽隊は不審者対処をそれぞれ的確に行った。 第一線陣地の突破に連携して段列地域に対するヘリボン攻撃及び遊撃部隊による迂回攻撃が行われ、戦況は一挙に厳しさを増したが、戦闘団は、予備部隊をもって対処を企図した。そして、じ後の作戦構想の示達を受けるよう命ぜられた戦闘団長は、指揮所よりホイストでUH−1に乗り込んだところで状況終了の統裁官命令を付与された、その後、地上に戻った戦闘団長及び所在の隊員を前に音楽隊による慰労演奏が行われた。 本検閲を受閲したそれぞれの部隊は、徒歩行進に引き続く防御準備及び防御戦闘において、統裁官要望事項であった「指揮官意図の徹底」・「基本基礎の確行」を念頭に置き、全隊員が日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、与えられた任務を完遂した。 万全な態勢で検閲に臨む第40戦闘団 戦闘団指揮所で指揮を執る第40戦闘団長 戦闘団指揮所の構築 陣地展開する第4対舟艇対戦車隊 緊急物資空輸する第4飛行隊 指揮所を警備する第4音楽隊 |
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