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連載１０６

2010/11/01

朝霞地区医学会総会でパーキンソン病の改善例を報告

　今年の９月４日に開かれた、第６回朝霞地区医学会総会に、当研究所からも「パーキンソン病患者に対するＥＭ飲料による改善事例の報告」と題する演題を発表致しました。
　
　実はその数週間前、私は急なめまいを起こして慶応病院を受診。軽い心筋梗塞と診断され入院を余儀なくされたため、当日は息子の赤坂田中クリニック院長、田中次郎医師に発表をまかせたというハプニングがありました。
しかし、後日会場で聴講した方々から「非常に分かりやすく自然体の報告であった」という感想を聞き、安堵致しました。
今回はそこで発表した内容を改めてご紹介致します。
　
　まず、パーキンソン病について簡単に解説しました。この病気は脳の中枢の黒質というところにある、ドーパミン神経細胞が変性して起こる進行性の難病です。
４大症状に安静時のふるえ、筋肉の硬直、動作が緩やかになったり動けなくなることがある、姿勢反射障害といって、人に押されるとすぐに転んだり普通に歩こうとしても前のめりになり、小走りになってしまうなどがみられます。さらに便秘、起立性低血圧などの自律神経症状や感情鈍麻、不安、うつ、認知症などの精神的な症状も多くみられます。
　
　今回報告した32名（男13名、女19名、年齢は51歳から81歳で平均68・１歳）も難病指定を受けている方々がほとんどでした。
　
　そこで、治療薬を飲みながら、研究用のＥＭ飲料、ＥＭパウダー、ＥＭ発酵飲料（ＥＭ由来の生きた乳酸菌を含むプロバイオティクス飲料）の３種類を毎日飲用してもらい、１年以上経過したのでアンケート調査を実施。　
その結果、姿勢・歩行障害の改善が23人（71％）、安静時のふるえの改善が19人（59％）、便秘の改善が７人（21％）、その他うつ症状の改善３人、仮面様顔貌の改善が３人、嚥下障害（食べ物を飲み込む力が弱くなる）の改善は２人で、薬の効き目がよくなった、首のこわばりが軽くなった例が各１名でした。
　
　トータルでは32例中29人の方々に何らかの症状の改善が認められ、これは驚くべき成果といえるでしょう。
　
　次に、そのなかの著しく改善された３名について報告。
　Ａさんは60歳の女性で発症10年目です。
初診時は軽いふるえと歩行困難、頭部のふらつきなどがありました。ＥＭ飲料摂取３か月後にふるえが消え、歩行困難も改善、現在頭部をあげてしっかり応答できるまでに回復、できなかった家事もこなせるようになったケースです。
　Ｂさんは62歳の女性で発症９年目。手足のふるえが消え、歩行障害が著しく改善し、入浴整髪などの介助も必要なくなりました。
　
　Ｃさんは80歳の男性で発症８年目です。
手足のふるえが消え、すり足がなくなり、歩行障害が改善しました。以前は困難だった箸が使えるようになり、言語の不明瞭さや唇の不随意運動（意識しなくてもぴくぴくと動く）が改善しています。
　
　まとめとして「ＥＭ飲料など３種類の抗酸化物質の継続的な飲用には、明らかな効果が認められ、これらの結果からＥＭ飲料はパーキンソン病患者のＱＯＬ（日常生活の質・満足度）の維持・改善に、薬物療法と併用が可能な、簡易で有効な方法と考えられます」と締めくくりました。
　
　会場からは、ＥＢＭ（科学的な根拠）の研究はどうかという質問がありましたが、次郎医師は「それは今後の課題ですが、父も高齢で、その研究成果を待つ時間も限られています。
父がライフワークとして位置付けている臨床応用の結果が素晴らしく良好であったことから発表したいと考えたのでしょう」と答えたそうです。　
幸い私の病状も、医師が驚くほどの回復を見せ、今はＥＭ飲料を飲みながらリハビリに励んでいます。
今後ともＥＭを開発した比嘉照夫博士（琉球大学名誉教授で名桜大学・国際ＥＭ技術研究所所長）の協力を得ながら、少しでも患者さんに役立つ臨床研究を続けていきたいと思います。
　
　なお、健康・医療に関するご相談は、ＥＭ―Ｘ予防医学研究所までぜひ、ご連絡ください。（℡０４８―４６１―２００９）

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