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連載１０２

2010/07/01

朝霞地区医学会での講演を前に

　朝霞地区医師会は、朝霞、志木、新座、和光４市の合同医師会です。
かつては私も当会の会長を22年間務めたことがありました。
当時、日本で最初の医師会運営による夜間診療所を開設、46歳で日本医師会の代議員に選ばれたときは、歴代代議員の中では２番目に若く、大いに活躍してもらいたいと激励されたものでした。
また、地域密着型のオープンシステムの病院を目ざして、朝霞厚生病院を設立、そのころから難病治療に力を入れたいという夢を持っていました（詳しくは拙著『武見太郎を怒らせた男』未来出版刊を参照されたい）。
　
　余談ですが、なぜ故武見太郎元日本医師会会長を怒らせたかといえば、私が医療調査団を率いて南米各地を視察した折、帰る資金に困り、日産自動車から借りた車を売却してしまった、それが耳に入り、母校慶応大学の名を汚し、許しがたい輩だと思われたのです。
しかし、私たちの視察団が契機となり、「日本・ラテンアメリカ医学協会」が設立され、武見先生が会長に、私も専門委員の一人となりました。
　
　以後、武見会長とは公私にわたり深い交流を持つことができ、朝霞厚生病院開設の際は式典に出席され、心温まる祝辞を頂いたことは生涯の思い出となっています。
　
　さて本題に戻りますが、９月に開催予定の、朝霞地区医師会主催の医学会で、「パーキンソン病に対するＥＭ飲料の効果」と題して研究発表を行うことになりました。
　
　当研究所への電話相談は年々増えており、その事例の中から末期がんやパーキンソン病の方々に、抗酸化作用を有するＥＭ飲料を無料で提供する試みを続けています。
今回、パーキンソン病の患者さんたちに問診及びアンケート調査を行い、その回答を分析し、ＥＭ飲料による効果を報告するという次第です。
　
　この会は医師向けの講演ですから、ＥＭ飲料による改善効果を説明する科学的な根拠を準備するために、外部の研究機関に依頼して、ＥＭ飲料の免疫賦活作用や神経細胞死の抑制効果の検討を進めていますが、残念ながらそのデータが未だ完成しておらず、医師の方々に理解してもらうような解説は難しいだろうと、頭を悩ませています。
　
　しかし、患者さんの中にはパーキンソン病と診断されてから10数年も経過し、医師から処方された薬を長い間飲みつづけても、徐々に症状が悪化していたのに、ＥＭ飲料を飲み始めてひと月ほどで、手足のふるえと歩行困難、頭部のふらつき、うつ状態などが改善したという方が複数おられます。
その事実からＥＭ飲料の効果は疑う余地がないと思っています。
　
　このような効果は、誰にでも現れることではありませんが、たとえ少数でも医師の方々に報告する意義は大いにあると思われます。
　
　現在のところ「パーキンソン病を発見する検査」はないため、パーキンソン病とよく似た症状の、別の病気ではないことを確かめるためにだけ、検査が行われます。そこで、パーキンソン病の症状以外の異常がなければ診断は確定されます。
パーキンソン病の四大症状は安静時のふるえ、筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害です。
　
　病気の進行度は「ヤール分類」が使われ、１度は症状が片方の手足のみの状態で日常生活への影響は極めて軽い。２度は両方の手足に症状がみられ、まだ障害は軽く、日常生活は多少の不自由はあっても可能であり、歩行障害はないかあっても軽い。
３度は症状が両方の手足にみられ、典型的な前屈姿勢、小刻み歩行がみられる。日常生活は自立できるが、職種の変更などかなりの制約をうける。４度＝両方の手足に強い症状があり、歩行は自力では不可能、支えてもらえば可能である。
日常生活でもかなりの介助を要する。
５度＝ベッドまたは車椅子の生活で、ほとんど寝たきり。全面介助を要する、となります。ヤール分類で３度以上になると、医療費の補助が受けられます。
　
　なお、ＥＭ―Ｘ予防医学研究所では、医療・健康に関するご相談をいつでも受けつけております。
ぜひ、ご連絡ください。（℡０４８―４６１―２００９）

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