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連載９３

2009/10/01

新型インフルエンザの流行に思う

最近は連日のように新型インフルエンザの情報が新聞紙面をにぎわせていますが、今年のはじめごろ、メキシコや米国等でブタウイルスが起源の、トリやヒトを含む４種のウイルスが混合した『Ｈ１Ｎ１型ウイルス』を抗原としたインフルエンザが確認されたことが、今回の流行のきっかけになりました。
　
　通常は人に感染しにくいウイルスが変異したとみられ、メキシコ、米国での感染者が急増したことから、ＷＨＯ（世界保健機構）は４月、警戒水準をフェーズ４に、現在はフェーズ５まで引き上げています。
　
　フェーズとは段階という意味で、フェーズ６になるとインフルエンザ・パンデミックの状態といわれ、パンデミックの意味は、国を越えた広い地域で非常に多くの人々が感染する世界的流行のこと。重症者が多いというより感染者の数が多いと解釈してよいでしょう。
　
　今回の新型インフルエンザを起こすＨ１Ｎ１型ウイルスは弱毒性であり、ほとんどの方が軽症で回復しています。
　
　報道が過熱しているために、不安に思う方々が多いのですが、一般の、冬に流行するインフルエンザと同様に考えればよく、健康であれば心配はありません。
　
　注意が必要なのは持病がある場合で、慢性呼吸器疾患（気管支拡張症や喘息など）、慢性の心臓病、糖尿病、腎機能障害、ステロイド内服などによる免疫機能不全の方々です。
そのほか妊婦、乳幼児、高齢者の方々も、症状が重くなりがちですので、手洗い、うがい、人混みを避けるなどに留意してください。
　
　本来、インフルエンザは高温多湿な夏季にはおさまり、涼しい秋に流行する傾向があります。しかし、新型インフルエンザは夏に流行しており、とくに暑い沖縄での患者数が、８月には全国トップとなりました。
これは専門家の話ではクーラーをかけているために冬のように気温も湿度も低い、密閉された環境ができ、感染者数を増やしたのではないかということで、換気にも気を配るように注意を促しています。
　
　埼玉県でも、やはり今年は７月下旬から発生が急に増えており、集団感染の発生状況は、８月17日現在で57件、疑似症患者を含めて３８６人にのぼっています。
８月17日までに県に報告があった「新型インフルエンザ」確定患者の年齢分布では、39歳以下が全体の93％を占めており、とくに10歳代が46％ともっとも多く、９歳以下のお子さんも23％と多い状況です。
　
　高齢者に少ない理由は、昔、Ｈ１Ｎ１型ウイルスに類似した型のウイルスが流行した時期があり、そのころに感染して自然免疫ができているせいかとも考えられています。
　
　米国疾病対策センター（ＣＤＣ）の発表（９月９日共同通信）では、「健康な人は新型インフルエンザに感染しても、タミフルやリレンザなど、抗ウイルス薬による治療は原則として必要ない」とする投薬指針を発表しました。
　
　抗ウイルス薬の供給には限りがあるほか、過剰投与で薬の効かない耐性ウイルスが出現する恐れが高まるためです。ＣＤＣのアン・シュケット博士は、「大多数の子どもも大人も抗ウイルス薬は必要なく、自宅で静養することで治る」と述べており、まさに私も同意見です。
　
　予防の選択肢の一つに、本研究所で提供しておりますＥＭ１号という、80種類以上の良性微生物を培養した液も有効です。
これを薄めた液でのうがいは細菌やウイルスを撃退する効果が高く、おすすめ致します。
土壌改良剤として開発されましたが、生きた善玉菌の集まりであることを理解され、長年飲用している方も多く、腸内に善玉菌が増えますので免疫力もついて、その方々は病気全般の予防に利用されているようです。何度もいいますが、適切な予防策を実行すれば、健康な人には新型インフルエンザは恐るるに足らずです。（以上は９月16日現在の情報から論じています）
　
　ＥＭ―Ｘ予防医学研究所（℡０４８―４６１―２００９）

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