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連載８４

2009/01/01

朝霞厚生病院に難病外来開設される

　前号では、11月に沖縄で開催された『ＥＭ医学会議』で私が報告した難病事例について少々触れましたが、今回はもう少し詳しくご紹介したいと思います。　
　思い返せばＥＭ―Ｘを臨床に応用し始めてから16年、当研究所における利用者数は延べ３万人以上になりました。
やはり一番多いのは各種のがんの事例で、ＥＭ―Ｘを初めて用いたころは、化学療法（抗がん剤による）の成績が大変悪く、効果が認められたのは全がんのうち１割程度という時代でした。
しかし最近は、分子標的薬などの新薬が続々と開発され、手術と抗がん剤の併用療法に効果が認められるケースも増えています。
　
　この間にＥＭ―Ｘも改良され、とくに最新の『ＥＭ―Ｘ・ＧＯＬＤ』に変わってからは、今まであらゆる薬に反応しなかった症例にも著効例が出るなど、患者さんたちから一層の支持が得られるようになり、非常に喜ばしい結果が出ております。
　
　まずは私がＥＭ医学会議で報告した中から、回復が非常に難しいとされるパーキンソン病の事例（女性・57歳）から紹介しましょう。
　
　発症は平成14年で、20年９月よりＥＭの治験を開始しました。私の処方どおりにＥＭ飲料を飲んでいたところ、開始２週間後にすくみ足が少なくなってきたそうです。
パーキンソン病の薬は効果が持続する時間が短くなる傾向がありますが、それが改善され、行動時間が日ごとに延びているといわれます。
　
　次にスキルス胃がんの例です。このがんは小さながん細胞が粘膜下層に広がり、粘膜の表面には変化を起こさずに進行するので、胃壁全体が硬くなって初めて診断がつき、その時は、転移していることが多いという、とても発見しにくい、悪性度の高いがんです。
　
　私が相談を受けた事例は65歳の男性で20年４月にスキルス胃がんと診断され、胃の全摘手術を受けました。
リンパ節転移が確認され、抗がん剤による治療を受けています。６月からＥＭによる治験を開始し、３か月経過した９月も副作用が強く出ていました。そこで治験用のＥＭ飲料を飲む量を増やしたところ、４か月後の10月、ＣＴ検査で「がんが見つからない」といわれたのです。
腫瘍マーカーも正常値を示し、ただ、数値がやや上昇していたため、ＥＭ飲料は継続中です。
　
　このように、効果の見られる症例が年々増えておりますが、もちろん効果の見られない症例も多数経験しています。
ただ、医師から見放され、途方にくれている患者さんたちが多く、少しでも改善が期待できる手段の一つであることは確かですから、今後も多くの治験例を重ねて行きたいと考えています。
　
　他の演者の講演では「網膜色素変性症に対するＥＭの使用経験について」とする、60歳の、千葉県館山病院高野良裕院長（徳州会病院最高顧問）の体験談が印象に残りました。
　47歳でこの病気の診断を受け、視野の狭窄と夜盲が続いていたが、２年前から治験用のＥＭ飲料、20年８月からＥＭセラミックパウダーを飲み続けたところ、８月12日から眩しさが強く感じられるようになり、以後、視野の拡大が続いて、よく見えるようになったという報告でした。
高野院長は東京都内にＥＭ専門のクリニックを開業する予定だそうです。この病気は少しずつ進行し、治癒の可能性はないに等しいといわれています。
遺伝性、家族性の強いこのような病気にもＥＭ飲料の効果があるということに大変驚き、ますます信頼を深めた次第です。
　
　この度、朝霞厚生病院は、ＥＭ―Ｘの開発者で、琉球大学の名誉教授、比嘉照夫博士を理事長に招き、ＥＭを土台にした難病外来を１月８日より、予約制で開設することになりました。
この場合の難病は、難病指定疾患に限らず、進行・転移がんなど、医師に治療の手段がないといわれた病気の患者さんを対象にします。
なお次号でも糖尿病、リウマチ、認知症の症例など、良い結果の見られる事例についてお知らせしたいと思います。
　
　当外来へのお問い合わせは当研究所・担当金子まで。（℡０４８―４６１―２００９）

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