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連載８３

2008/12/01

ＥＭによる河川浄化の取り組みに思う

　　このコラムでは、今までにも、例えば大阪の淀川や、東京の日本橋川など、ＥＭ（有効微生物群）による、河川の浄化活動について、何度も報告して参りました。今回は11月６日の埼玉新聞の「戸田の川よ、よみがえれー。」という、ＥＭだんごの投入による河川浄化活動の記事が目に止まりましたので、ご報告する次第です。
　
　　感心したのは、行政とロータリークラブ、ＮＰＯの市民団体が、ともに環境浄化の目的のもとに集まり、中学校の校長に協力を要請、市内を流れる菖蒲川の浄化活動に大勢の中学生たちが参加した、つまり、非常に多くの人々の連携が実を結んでいる点です。
　
　実は私が市長時代、内外からＥＭ環境浄化のパイオニアと評価を頂いていたことから、戸田市役所の方々が訪ねてこられ、アドバイスを求められたことがありました。そのとき撒いた種が大きく花開いたかと思うと、感無量の思いが致します。
　
　今回の記事について戸田市役所、環境クリーン室の吉田さんは「最初は手が汚れるからと嫌がっていた生徒たちも、だんご作りの楽しさと、自分たちが環境浄化に役立っているというやりがいを感じて、年に４回の投入毎に、参加人数がどんどん増えている」と話し、全国から見学の絶えない、市庁舎屋上で試行中の　環境型オリジナル屋上緑化システム　（上層には生ゴミのＥＭボカシあえに畑土を混合して作られた土と、ＥＭ処理された堆肥、鶏糞を使用）など、ほかにもＥＭを利用した先進的な試みをいくつも解説してくれました。
　
　一方、戸田ロータリークラブの環境部の花岡さんは、「体を動かして、地域に役立つ活動を実践することに、クラブの意義がある」と、市役所に「手助けできることはないか」と尋ねたことがこの河川浄化活動のきっかけになったと言われ、そのほかにも、保育園児たちと彩湖のほとりに花を植えるなどの、多くの福祉活動への積極的な取り組みを語られました。
　
　また、ＮＰＯ法人戸田ＥＭピープルネット事務局の池上さんは「三者の連携は理想的」と話し、ピープルネットではこれまでも市内の桜川、上戸田川の浄化活動を行ってきたこと、ウナギ、スズキ、ナマズ、小魚など、とても嬉しい成果が確認されたそうで、和光市のＥＭ施策がお手本になったと話されます。
　
　それは10年以上も前、やはり私の市長時代でしたが、和光市内を流れる越戸川（汚染がひどく、ヘドロの多い川として悪名が高かった）をＥＭ活性液の投入により、浄化しようと試みたことを指しているのでしょう。
　
　当時、ＥＭだんごは考案されておらず、活性液の頻回な投入が必要でしたが、だんごが川底に沈み、徐々に溶けながら微生物の力で汚泥を分解、水質も改善してくれるので、長期的に効果が期待できます。
この活動が全国的に普及してきたのも、泥だんご作りの面白さとあいまって、効果が如実に現れているからであると思われます。
　
　越戸川も、私が市長を退任した後、市民有志の「和光の自然環境を守る会」により、今もＥＭ液肥による浄化活動が続けられ、澄んだ水となって、鮎の遡上も確認されています。
　
　ＥＭは83種の、体に有効な微生物の集まりです。
そこからさらに体にいい抗酸化成分を抽出したＥＭ―Ｘを、私は長い間使用し、臨床的にも優れた効果を確かめてきました。
このＥＭ―Ｘのいいところは、改良に改良を重ねて、グレードアップされてきたことです。
　
　11月15日から沖縄で開催されたＥＭ医学会議では、リウマチ、膵臓がんなど、10例の難病について発表、治験の経過観察中ですが、遺伝子レベルでの効果もみられ、難病治癒への取っ掛かりができたと思うと報告してきました。
　
　今後は、当研究所に、難病治療研究所を併設し、さらに多くの方々の苦痛を、少しでも軽減されるよう尽力したいと考えております。
余談ですが、５月に発売の拙著「私の確信　難病を救うＥＭ―Ｘ」（メタモル出版）が、ドイツ語訳で出版されることになりました。
　
　お問い合わせは当研究所まで。健康全般に関するご相談も、随時受付けています。（℡０４８―４６１―２００９）

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