朝の天気予報(今は気象情報と呼ぶようである。)では、「西日本 大気不安定、一時的に集中豪雨」となっていて、いかにも日本の気象を象徴するような高温多湿の天候である。
「老いて現役」、日曜日であるが雑用があって、朝から車を運転してきた。
いつもは、通勤車両等で混雑する道も、比較的空いていて、渋滞はなく快適に走行できる状態であった。
真直ぐの直線道路、左右は住宅街があるが見通しはよい。
そうした中、前方約100メート先に信号機も横断歩道もない小さな交差点があって、左方から親子とおもわれる3台の自転車が、この交差点にさしかかってきた。
父親と保育園児と小学校低学年(1~2年生ぐらい)の女児の三人連れである。
先頭を、父親が運転する自転車が走り、その後を、姉妹の順に続いている。
100メートルも距離があるから、先に道路を横断するかもしれないと予想して、速度を減速した。
たいていの場合、多くの自転車は、これだけの距離があると先に道路を横断するのが常であるが、この三人連れの父親は、交差点の手前で停車し、左腕を横に広げて後続の子供に停車の合図をした。
子供らは、親の指示に従って、父親に続いて停車し、私の車の通過するのを待ってくれるのである。
子供二人の頭には、しっかりとヘルメットが被されている。
道路交通法が改正され、自転車事故が多いことから、自転車の安全な通行に関する規定が改正され、その中に、保護者の責任として、自転車乗車中の子供にヘルメットを着装をせるようにしなさいと規定された。
中学生の自転車通学は、ヘルメット着装が定着化しているが、夏休みや日曜日に自転車に乗車した子供を見かけても、きちんとヘルメットを着装している子供は少ない。
この光景を見て、この父親こそが、保護者と言える資格のある父親であると感じた。
わが愛する子供に、お金は要るがヘルメットを購入し、そして、自転車乗車時は、それをきちんと着装させている。
道路を連なって走る中で、並進走行など法違反することなく、父親が身をもって交通安全ルールを教えている。
子供は、素直にこれを見習い、道路で危険を父親から学び体得していく。
この親子連れの姿に接し、曇天の天候下で、清々しい思い抱いたのである。
親子3人の前を通過する際、私の車の通過を優先してくれた親切心に、自然と頭を垂れたのである。ありがとう。
結構、車で各方面を走行するが、このような光景に遭遇することは少ない。(これが当たり前と思うが・・・)
むしろ、自転車であるという心の緩みから、車は止まるだろうと過信して、直前を横断したり、右側通行、二人乗り、携帯電話やスマートフォン操作しながらの運転、傘さし運転など、目に余る違法状態が蔓延している。
ブログでは、「親の責任」について私見を書き綴ってきたが、何故、親は機会あるごとに「保護者」」と呼ばれるのかを理解し、親は保子供に対して、また社会に対して保護者としての責任があることを自覚しなければならない。
そうでなければ、「保護者」面して人前にでないことである。
恥をさらすだけのことである。ましてや、他に責任を転嫁するなんて、もってのほかである。(激怒)
本当の保護者に育てられていない子供が、実はいじめの当事者になったり、末は犯罪者としての道を歩むのである。
各家庭にはそれぞれ家庭事情があるが、本当の保護者の元で育っていないと感じた者は、それを反面教師として、よき保護者になってほしい。
言うに及ばず、私自身が「保護者でなかった」から、このブログは自身の懺悔、深い反省の日記であることも追記しておこう。