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【サッカー】

香川 トップ下での初先発で存在感

2012年7月22日 紙面から

 【ケープタウン(南アフリカ)原田公樹】日本代表MF香川真司(23)が所属するイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは21日、当地で行われた親善試合で地元のアヤックス・ケープタウンと1−1で引き分けた。香川は移籍初スタメンを飾り、後半32分までトップ下でプレー。前半は周囲との連係がかみ合わなかったが、後半には惜しいヘディングシュートを放つなど、徐々に存在感をみせた。マンUは南アから中国に移動し、25日に上海申花と対戦する。

 香川のヘディングシュートに約5万人の大観衆が絶叫した。後半15分、FWエルナンデスからのクロスにジャンプ。頭でボールをたたきつけたが、シュートは惜しくもポストに当たって枠外へ。ゴールはならず、「決めないといけなかった。まだまだヘディングは苦手だなあ」と苦笑いで振り返ったが、自らの存在を強く印象づけた。

 背番号「26」は時間を追うごとにエンジンの回転数を上げていった。最も得意とするトップ下での先発デビュー。気温14度で雨が断続的に降る中、前半からパスはよく回ってきた。だが、常に相手MFを背負っていたこともあり、バックパスばかりでなかなか前を向けない。それでも前半終了間際には、ゴール左前へ走り込んでから、ゴール前に戻す絶妙のパスで得点機をつくった。後半も開始直後に、中央から右前のエルナンデスの足元へまるで針の穴へボールを通すかのような絶妙なスルーパス。徐々に香川はマンUの攻撃のキーマンとなった。

 試合前日のファーガソン監督は「合流が4、5日遅れたが、練習でのパフォーマンスは際立っている。ここまでよくやっている」と評していた。労働許可証の発給の遅れから始動日には合流できなかったが、その遅れを一気に縮めた印象だ。

 残念ながら後半32分に途中交代。ベンチへ戻るとファーガソン監督らと握手をして、健闘をたたえられた。惜しくもゴールもアシストもなく、香川は「まだまだかな。前半は選手と距離が合わず、難しい面があった。こういう戦いの中でも結果を残していきたかった。マンチェスター・ユナイテッドはとてもレベルが高いと感じた」と振り返った。しかし、その一方で、「次に向けて、この調子のまま続けていきたい」と語気を強めた。次戦の上海申花戦では、さらにチームになじんで、好パフォーマンスが期待できそうだ。

 

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