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【大リーグ】岩隈 先発初勝利スルリ ワインドアップに戻し快投2012年7月22日 紙面から
◇レイズ4−3マリナーズ【セントピーターズバーグ穐村賢】先発初白星が逃げた…。マリナーズの岩隈久志投手(31)は20日(日本時間21日)、敵地でのレイズ戦に今季3度目の先発登板。自己最長となる6イニングを投げ、6安打2失点7奪三振と好投した。勝ち投手の権利は得たものの、救援陣が追い付かれて勝ち星が付かなかった。これまではセットポジションで常に投げていたが、この日から振りかぶるワインドアップに戻し、テンポをつかんだ。レイズの松井秀喜外野手(38)は代打で途中出場したが、2度のサヨナラ機で凡退し、株をさらに下げた。 ピンと左足を突き立てる華麗なフォームで岩隈がマウンドを舞う。日本時代に見せていた小気味のいい投球でレイズ打線を手玉に取った。 「本来のピッチングができて良かった。ある程度、ゲームを作れましたから」。自己最長となる6イニング、93球を投げて2失点。メジャーでは合格点の目安とされるクオリティースタート(6イニング以上で自責3点以内)を初めてクリアし、充実の表情で手応えを口にした。 これまでと同じ轍(てつ)を踏まなかった。過去2度の先発では慎重になるあまり、自らの四球から失点。この日も1回に2番ペーニャに四球を出し1死二、三塁のピンチを招いたが、4番ジョイス、5番ケッピンジャーには開き直ったように勝負どころで内角をえぐった。「立ち上がりは大事だった。強気な攻めもできたので自分なりに組み立てることができた。ズルズルいかずしっかり切れたのが大きかった」。立ち上がりのピンチをしのぎリズムに乗った。 楽天時代のフォームに戻した。今季は無走者でもセットポジションから投球していたが、ワインドアップに変更。顔の前にグラブを構えるスタイルで本来のテンポの良さも取り戻した。 「投げ急がず、しっかり(軸足に)立つことを集中して、ワインドアップでリズムをつくっていけた。(体の)上と下が合う感じだった」。2回以降は四球を与えず制球も安定した。6回には先頭アップトンに高めの直球を左翼席に運ばれ、その後も味方のまずい守備で計2点を許したが、失投は「(本塁打の)あれだけ」。勝敗こそ付かなかったものの、先発の責任は果たした。 「低めにボールが集まっていた。これを続けてやっていきたい」。3度目の先発で初めて中4日も経験。最速94マイル(約151キロ)を計時するなど楽天のエースだった時代の球威もよみがえり、先発ローテを盤石にした。 PR情報
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