三原じゅん子氏、いじめ加害生徒に怒!心から謝罪し、悔悛せよ

2012.07.20


金八時代を振り返りながら、三原氏はいじめ問題を語った【拡大】

 滋賀県大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年生が自殺した問題について、過酷極まるいじめの実態や、学校や教育委員会、警察などの信じがたい対応が続々と明らかになっている。かつて、人気学園ドラマ「3年B組金八先生」でツッパリ役の山田麗子を演じた、自民党の三原じゅん子参院議員が、金八先生の思い出も含めて語った。 

 「言うまでもなく、一番の被害者は、亡くなった男子生徒です。13歳で自ら死を選ばざるを得なかった気持ちを考えると、胸が痛む。心からご冥福をお祈りしたい。加害者の生徒は彼に対し、心から謝罪し、悔悛しなければならない」

 三原氏はまずこう語った。彼女が出演した金八先生は、区立桜中学で起こるさまざまな問題に、先生と生徒が真剣に向かい合う姿を描いて注目を集めた。三原氏は自分の中学生時代と、現在を比べて続けた。

 「私は、現在の子供たちと私たちの子供時代がそんなに違うとは思わない。違うのは大人ではないか。教師や教育委員会、自治体に、日教組的なものが蔓延して、教育をゆがめている気がします。今回の事件で、市は責任を認めたが、教育委員会と加害者の父母は謝罪していない。加害者の生徒がこうした環境で育てられたことも大変不幸です」

 未成年者は罪を犯しても、法で守られているという側面がある。

 「加害者はいま、少年法で守られるかもしれない。でも、実際の社会は温かくも甘くもない。年齢を重ねるとともに、自分の背負った十字架の重さを実感するはず。家庭や学校は、彼らがしたことを認識させ、罪についてしっかり教えなければならない。そうした作業が放棄されているのではないか。そんな環境では、他の生徒たちにもいい影響を及ぼしているとは思えない。彼らも事件の被害者といえます」

 自殺した生徒は、泣きながら電話で教師に助けを求めたが、教師は「お前が我慢したら丸く収まるんだ」と突き放したとも報道されている。

 「教師は、生徒のことを自分のことのように喜んだり、泣いてくれる人でなければならないのに、そういう話を聞くと非常に心が痛む。私が金八先生のドラマをやっているとき、『あれはドラマの中の話で、実際にはあのような教師はいない』といわれた。でも、いましたよ。(金八先生役の)武田鉄矢さんがそういう存在だった。私たちは、武田さんから『人間として忘れてはいけない大切なこと』『働くことの尊さ』など、たくさんのこと教えていただいた。これらは一生の宝物だと思っています」(安積明子)