トップページ > 法律クイズ > 誤って他人の土地に植えた木
法律クイズ 2007年11月26日 更新
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Aは、B所有の土地を自分の土地と勘違いして木を植えました。Bは、Aに対して木を撤去するよう請求できるでしょうか。
Aは、自分の所有する木を権限なくしてBの土地に植えているので、Bは、Aが勝手に植えた木を撤去するよう請求することができるように思えます。
しかし、民法242条本文は、不動産の所有者がその不動産に附合した物の所有権を取得すると規定しています。附合とは、独立に所有権の対象となっていたものが不動産に付着して独立性を失うことをいいます。
Aが自分の所有する木を土地に植えたことにより、木はその土地に付着し独立性を失ったといえます。木は土地に附合したといえるので、木の所有権は、土地所有者であるBが取得することになります。木の所有権がBにある以上、Bは、Aに対して木の撤去を請求することができません。
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