20日に行われたテヘラン金曜礼拝で、ハータミー師が説教を行い、「最近、シリアで起こった爆弾テロが、この国の国民のアサド政権への支持を揺るがすことはない」と強調しました。
ハータミー師は、18日のシリアの首都ダマスカスで起こった爆弾テロで、国防大臣など高官3名が死亡した事件を非難し、「テロリストは、このような犯罪によって、国民が支持する政権を崩壊させることができると考えるべきではない」と語りました。
また、「シリアは、シオニスト政権イスラエルの犯罪に対する中東地域の抵抗陣営の主軸であるため、西側や、地域におけるその傀儡政権の攻撃に晒されている」と述べました。
さらに、バーレーンとサウジアラビアの政府による国民の弾圧政策を批判し、「バーレーンとサウジアラビアの政府は、このような行動を続ければ、これまでに退陣したり、消滅したりした他の独裁者と同じ運命を辿ることを覚えておくべきだ」と語りました。
ハータミー師は、「バーレーン国民は、自由な国民投票によって、今後の政権、自らの将来を決定すべきだ」としました。
ハータミー師は、ミャンマーでのイスラム教徒の集団殺害に遺憾の意を示し、ミャンマーのイスラム教徒はこの国の市民ではないとする同国大統領の発言を否定し、「ミャンマーのイスラム教徒の歴史は、数百年前に遡る」と語りました。
さらに、「ミャンマー政府は、この国の殺害の責任を負い、この犯罪を早急に終わらせるべきだ。国際機関、特にOICイスラム協力機構も、ミャンマーでのイスラム教徒の集団殺害を阻止するための行動に出るべきだ」と強調しました。
ハータミー師は、イランに対する西側の経済的圧力についても、イランに対する敵対は、イランが日々力をつけ、目覚しい発展を遂げていることに起因するとし、「イラン国民は、このような状況の中でも、西側の帝国主義の要求に屈することはなく、最高指導者の指示に従い、全ての問題を克服し、敵を失敗させるだろう」と述べました。
また、イスラム教徒の断食月が近づいていることに触れ、「世界のイスラム教徒が、この月、神の宴に参加し、罪から遠ざかることにより、自己を磨き、神へと近づけるよう祈っている」と述べています。