03 PDJ-Lab #03 2012.6.13 PoRTAL@渋谷

第1部 PDJ論

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対談テーマ PDJ世代の働き方について 猪子 寿之 安藤 美冬 猪熊 純 刈内 一博

第1部 PDJ論

第2部 PDJ会議

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ノマドとコワーキングワーキングカップルの課題 参加メンバー50音順 島原 万丈 浜田 晶則 猪熊 純 刈内 一博 木内 玲奈 笹本 直裕 茅野 達郎

第2部 PDJ会議

刈内 一博刈内さん
過去2回のPDJ-Labは、PDJ世代の「幸せ」と「働き方」について対談しました。
その中で、ポスト団塊ジュニアという世代をテーマにした議論は、世代論だけでは完結できず、むしろ時代論に近い印象を受けました。PDJ世代を1つのペルソナとして位置づけることで、理解しやすいように思います。
第3回目は、ゲストとして建築家の谷尻誠さんにお越しいただき、PDJ世代の友達について対談いたします。

PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議

何でも言い合え、助け合える本当の友達は、ほんのひと握り。
では、本当の友達の外側の人は友達? 知り合い?
さらにゆるいFacebook上の友達は、どういう存在なのだろう?

guest_0301谷尻さん
友達というのは、多いようで少ない気がします。
仲よしこよしの友人はたくさんいますが、本当の友達とはきちんと叱ってくれる人。言いにくいことを言ってくれる人が信頼できます。
刈内 一博刈内さん
そういう友達は何人くらいいらっしゃいますか?
guest_0301谷尻さん
片手くらいじゃないでしょうか。
年齢とともに、叱られることが少なくなりませんか?  だからこそ、きちんと見ていてくれて、イエスマンじゃなく、叱ってくれる人がすごく大事だと思うのです。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
FacebookやTwitterでの友達やつながりが、ここ最近、ビジネスツールとしても増えてくるようになり、私の中で、10代の友達がかつての親友レベルぐらいまで特別な位置づけになってきています。
友達にも、友人、知人など、ちょっと言い方を変えるレイヤーが徐々にできて、何かあれば助け合う信頼関係を持っている友達、親友と呼べるレベルまで昇華している本当の友達は、それこそ片手に収まるくらい。
その点が自分の中で、ソーシャルメディアの台頭によって変化した部分です。
猪熊 純猪熊さん
大学を卒業するくらいまではわかりやすく、よく会い、よく遊んでいたのが友達、それ以外は知り合い程度でした。
が、独立をすると、友達なのか仕事相手なのかよくわからない人がとても増えてきて、今はどこまでが友達なのか僕にとっても謎です。
何でも話せる相手は間違いなく友達ですが、その外側はよくわからないですね。
僕はけっこう人見知りなのですが、それでも2人で長い時間話ができる人は、僕にとって大切な存在かもしれません。
刈内 一博刈内さん
皆さん、Facebookをされていますね。
ご存じの方も多いと思いますが、Facebookには友達リクエストという機能があり、それが承認されると、Facebook上の友達になり、互いの近況を見ることができます。
こうしたものの普及に伴い、友達という言葉の定義自体が変わってきていると思います。
そこで皆さんにお聞きしたいのですが、Facebook上の友達とはどういう友達ですか?
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
友達登録をしている人が950人くらいいて、実際に顔を合わせたことのある人は8割くらい。そこには、仕事で1回お会いして名刺交換をしただけの方も含まれます。
残りの2割は、お会いしたことはないけど共通の友達が多い人や、もともと出版社にいたことからのつながりができた著者さんなどです。
ただ、基本的に友達承認するのは、実際に会って顔を合わせ、お話をした人に限定しています。
猪熊 純猪熊さん
僕は850人くらいで、友達申請は基本、断っていません。どう見ても怪しいという人以外は、基本的には受けています。これから会ってみたい人も積極的にOKしています。
だから、全く知らない人が半分くらいはいると思います。
guest_0301谷尻さん
僕は4500人くらい。リクエストは全部承認しています。
基本、人が好きなので、これから友達になれるのではないかなと思って承認しています。
刈内 一博刈内さん
4500人のうち、何人くらいが知らない人ですか?
guest_0301谷尻さん
わかりませんが、会ったことのある人は半分もいないのではないかな。
安藤 美冬安藤さん
「親しい友達」などのグループやフォルダー分けはしていますか?
私は親戚も含めて「親しい友達」のカテゴリーに入れて、更新があると連絡がくるようにしています。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
猪熊 純猪熊さん
しています。
guest_0301谷尻さん
そもそも分け方がわからないです(笑)

建築の仕事はその人をまるごと深く知っていく作業。
施主のプライベートにどんどん踏み込み、友達付き合いが始まることも。
個人事業主は、仕事上の付き合いとプライベートがボーダレス!?

刈内 一博刈内さん
ここで使っている「友達」という言葉は、従来の友達の意味だけでなく、Facebookの友達や人脈、人付き合い、コミュニティという言葉も含めた広い意味での「友達」として、対談を進めていきたいと思います。
谷尻さんと猪熊さんは建築家で、安藤さんは学校運営や講演、出版活動など複数の仕事をされています。
クライアントだった方が友達になったり、もともと友達だった方がビジネスパートナーになるなど、仕事上の付き合いがプライベートと交差することはありますか?
guest_0301谷尻さん
住宅の打ち合わせでは、どんな間取りがほしいか、どんな材料が好きかということより、その人がどんな風に生きてきたか、どんな趣味があって、どんな生活をしていて、酒を飲むのか飲まないのかなど、建物以外のことを知ることが大切。それが建物を知ることだという気がします。
もっとこうした方ががいいいと提案するためにも、まずはその人自身を知りたい。僕はそこから設計をスタートします。
猪熊 純猪熊さん
同じです。打ち合わせの半分くらいは昔の話など、雑談だったりします。
刈内 一博刈内さん
入口はクライアントで、その先はどうなるのですか?
guest_0301谷尻さん
一緒にお酒を飲んだりするので、どんどん仲良くなります。
以前、名古屋で設計したお施主さんとは、打ち合わせよりも飲み会がメインなのではというくらいよく飲み、僕の住む広島にも遊びに来てもらって打ち合わせしました。いまだに一緒にご飯を食べます。
安藤 美冬安藤さん
家は生活のいちばん深い部分に関わるものですから、それだけ濃い関係になるのですね。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
猪熊 純猪熊さん
仕事の最中から友達のようになっていかないと、相手が本当に求めている家にはなりませんからね。
guest_0301谷尻さん
土足でずけずけ入っていかないといけないこと、けっこう多いです。
刈内 一博刈内さん
建物が完成し、友達になった後に、あのときこうしておけばよかったなど、設計にフィードバックされるような話もするのですか?
guest_0301谷尻さん
オープンハウスや内覧会をすると、竣工したお施主さんが見に来てくれることもよくあります。「うちもこうしてほしかった」と言われ、「こっちも進化してますから」と返事をしたり(笑) 
ここはもっとこうした方がいいと、逆に教えてもらうこともあります。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
私が会社を辞めたのが2年ほど前なのですが、一番最初に仕事をくれたのが友達でした。
去年、125万部のベストセラーを出した片づけコンサルタントの近藤真理恵さん、通称こんまりさん。
彼女とはもともと友達関係で、私が独立したときに、Webサイトやスクールの立ち上げ、出版社さんとのイベントタイアップといったマネジメントを担当させてもらいました。
それが最初の仕事だったので、友達と仕事やお金のやりとりをすることに抵抗はありません。
私と刈内さんも、もともとは同じシェアハウスの住人で、刈内さんがこのプロジェクトに私を誘ってくださったのですし。
そう考えると、自分のコミュニティのなかで仕事やお金を回すことを、比較的やっている方だと思います。
この人は友達でこの人はクライアント、という垣根はあまりなく、ボーダレスです。
猪熊 純猪熊さん
独立したての時は資金もないので、何かをやろうと思ったらお互いただでやるしかありませんよね。
展覧会をやるにしても、全部持ち出すか、誰かの家を借りるか、ただのスペースを探して借りるしかない。
お金ありきではないので、もとから仕事と友達は分かれていない気がします。
刈内 一博刈内さん
3人とも社長で、自分のことは自分で決める立場ですよね。サラリーマンも同じようにできるでしょうか。
安藤 美冬安藤さん
私は会社勤めを6年半していたのですが、当時は友達同士でお金を回すことにすごく抵抗がありました。
でも、自分が個人事業主としてやっていくことになったとき、最初に決めたのは、小さなお金でもいいから払い、かつ、お金をいただくこと。
最初は、友人に1時間ヘアメイクしてもらって5000円払ったり、私も何かを教えるからお金をいただく、ということを意識的にしていました。今ももちろんそうしています。
刈内 一博刈内さん
谷尻さんは今まで設計した方のうち、今も友達付き合いがある方はどのくらいいらっしゃいますか?
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
guest_0301谷尻さん
友達となるとやはり少なく、100軒設計して10軒くらいかな。
ただ、あまり親しくならなかった人でも、僕はいきなりピンポンって訪ねて行っちゃいます。「ちょっと近くに来たので」と(笑)
僕は建築も好きですが、人が好きだから建築をやっているという方が近いです。
コミュニケーションをするのがとても好きで、建築はコミュニケーションしなければならない職業ですから、自分に合っていると思います。

震災によって、家族の絆やコミュニティへの意識はやはり変わったかも。
世代によっても、そういうことに対する姿勢に違いが。
若い世代にとって、1人きりになる時間は非日常なのかもしれない

刈内 一博刈内さん
話は変わりますが、昨年の東日本大震災によって、家族の絆や地域のコミュニティが見直されているという声をよく聞きます。
実際、そうしたことを肌で感じることはありますか?
猪熊 純猪熊さん
今、陸前高田でコミュニティカフェをやっているのですが、それ以前に陸前高田に行ったことがないので、よくわかりません。家族の絆が以前はなかったのか、もともと大事にしていたのを思い出したのか…。
僕自身も、親とこまめに連絡を取り合うようになったかというと、そのペースは変わりません。
言われているほど大きく変わったのかわからない、というのが実感です。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
震災のときは、仕事の打ち合わせの帰り道で日本橋にいたのですが、ひとり暮らしの家に帰るのがすごく怖かったです。
いつ余震があるかもわからないし、家が倒壊したら誰が助けに来てくれるだろうと考えると不安でした。
それで親に、ツイッターの更新が3日間途絶えたら連絡をくれるように言ったり、家の近くの友達と、何かあった時はお互い助け合おうと話し合ったり。
個人的なコミュニティづくりということを、すごく考えました。
guest_0301谷尻さん
僕もたまたま東京にいたのですが、皆、なぜこんなに慌てているのだろうと思っていたくらい、のんびりしていました(笑)
東京の街自体があそこまで変化するとは思っていなかったのです。電車が止まるとも思ってなかったし。
猪熊 純猪熊さん
実際にはどうなのでしょうね? 安藤さんみたいな方もたくさんいそうです。
安藤 美冬安藤さん
私の周りでいえば、小さいお子さんのいる方の中には沖縄の方に行かれたり、ご実家に帰られたり、家族ごと引っ越された方も珍しくはありませんでした。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
guest_0301谷尻さん
そうですね。広島に来られた方もいました。
そういう意味ではまったく変わってないわけではなく、何か自分にできることがあるのではないかという意識は、より芽生えた気がします。
刈内 一博刈内さん
今の話は時代論で、震災は時計の針を強く進めた出来事の1つだと感じています。
一方で世代論もあります。
一般的には、PDJより若い世代の人ほど、コミュニティへの関わり方や意識が高いとか、逆にリタイア層のおじいちゃんおばあちゃんの年代が、そういったものに対して積極的とも言われます。
2012年において、世代によってコミュニティへの関わり方や意識が違うと感じることはありますか?
安藤 美冬安藤さん
肌感覚として、若い世代の方は世界がコミュニティ単位だと思います。
自分の周りの友達のコミュニティ、フリーランスのコミュニティなど何でもいいのですが、自分が関わっている何人、何十人のコミュニティをいくつも持っています。パラレルみたいに。
それがすなわち社会であり、世界そのものです。
いろいろなレイヤーが存在し、いくつもの小さなコミュニティを持って使い分けているのが、今の若い人達なのかなと思います。
猪熊 純猪熊さん
時間やお金があるなど、社会的な状況に原因があるような気もします。
そういうことに活発じゃないといわれる50代の人達も、リタイアしたら活発になるのではないでしょうか?
それが世代論ということなのかもしれませんが。
guest_0301谷尻さん
うちの事務所は広島でしか採用しないことにしていて、東京から広島に来るときには、相当の覚悟をしてきます。自分が抱える状況を、一度すべて投げ出さないと来れませんから。
そういう人達は主体性を持っているので、すぐ友達をつくります。
地元のお店に連れて行くと、ここならいろいろな人に会えると思えば、僕抜きでどんどんその店に行って友達をつくり、いつの間にか広島の人になっています。
そういうことは、世代というより性格の方が強い気がします。誰もが主体性を持っていますが、その使い方が少し違うのではないかな。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
「トーキョーよるヒルズ」というシェアハウスに住んでいる高木新平さんが、外に出ればいくらでも1人になれるから、家に何十人も出入りしているのはストレスじゃないと言っていたそうです。
いつも周りに数人、数十人の友達がいるのがプライベートだと。
その発言ってすごくおもしろいですよね。
20代の人達にとっては、大学の夏休みにバックパック背負って1人旅に行くのが非日常、1人になることが特別で、人とつながっていること、大学の学食でしゃべったり夏にロックフェスティバルに皆で行く方が日常なのかも。
だからコミュニティへの参画=特別、という垣根はないのではないかと、今の話を聞いていて思いました。
刈内 一博刈内さん
たしかに40・50代のお父さん、お母さんを見ていると、何かのコミュニティに入るというのは、「わざわざ入る」イメージがありますね。
安藤 美冬安藤さん
ソーシャルメディアが出てきて、いろいろなコミュニティも生まれ、シェアハウスも台頭してきている今、そういう世界が来ているのではないかと思います。1人になることの方が難しい世界が。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
刈内 一博刈内さん
安藤さんは起きている時間の何割くらいを1人で過ごしますか?
安藤 美冬安藤さん
3~4割は1人で過ごしていると思います。本を読んだりしますし。
guest_0301谷尻さん
僕、1人が苦手です(笑)
1人でカフェにも入れないし、1人ご飯とかせつないじゃないですか。
でも、自分の好きな時間は1人の時間なのです。
パソコンを開いて仕事しながら、酒を飲んだり、雑誌を読んだり、音楽を聞いたり。何をやっているかわからない、だらだらしている1人の時間はすごく好きです。
やることのないときの1人が、異様に苦手なのですよ。
猪熊 純猪熊さん
なんでかわらないけど、うらやましいです(笑)
僕は1人の時間が好きですね。
1人の時間で充電して落ち着かせないと次のエネルギーが貯まらない、っていう日もあります。たまにですが。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
guest_0301谷尻さん
僕は人に会えば会うほど、覚醒が起きるタイプです(笑)

誰もが、複数の顔とコミュニティを抱えて生きている。
その中で、人と人とを結びつけたり、顔を使い分けたりしながら
自分なりの友達との付き合いを見つけていく

刈内 一博刈内さん
これまでの話を踏まえたうえで、今後われわれが生きていく中で、どのような気持ちで人や社会と関わっていったらいいと思いますか?
猪熊 純猪熊さん
1つ谷尻さんにお聞きしたいことが。
いつもいろいろな人に会っているのが楽しいとおっしゃいましたが、それは1ヵ月に100人に会うような、薄く広い感じが楽しいのでしょうか? 
それとも、1ヵ月に同じ人に10回会い、もっと会っていたいというような濃い感じでしょうか?
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
guest_0301谷尻さん
そこが分かれていなくて、新しく会った方がいて、普段よく会っている友達がいたら、「今晩、友達と一緒にご飯を食べるからジョインして」と、増やしてしまう、いつも会っている人の中に入ってもらう感じです。
すると友達が僕のことを話してくれて、「こいつに設計頼んで大丈夫ですか?」なんていう軽口も、むしろ信頼につながったり。
そうやって、いろいろな人がつながってくれることが好きなのです。
刈内 一博刈内さん
自分と相手ではなく、人と人とを結びつけるようなネットワークの拠点、ハブになっている感じですね。
guest_0301谷尻さん
人が笑っていたら自分も笑えるじゃないですか。
小学生のときってそうではなかったですか? 皆が笑ってると自分もつられて笑っていたり。それが一番自然な気がします。
だから、いろいろなところで笑顔が生まれるようなことができたらいいとは、常にどこかで思っています。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
安藤 美冬安藤さん
谷尻さんのように人と人をつなげるコネクター的な部分は、多かれ少なかれ皆が持ち合わせているように思います。
会社員なら、会社のコミュニティがあって、家族単位のコミュニティ、大学時代のサークル仲間や勉強会仲間など、いろいろなコミュニティの中心の自分、ハブとしての顔があります。複数の顔を持っているのが人間の自然の姿じゃないでしょうか。
それを使い分けることを抵抗なくやっているのが、若い世代の人達だと思います。
猪熊 純猪熊さん
僕、そんなに器用じゃないかも。全部一緒かも。どうしよう(笑)
使い分けていると、コミュニティAとBの人を引き合わせたとき、自分が分裂してしまいますよね。
僕も谷尻さんと同じで、会わせて全部一緒にすると思います。
安藤 美冬安藤さん
会社勤めをされてる方は、またちょっと違うのかもしれません。
ソーシャルメディアの講義でよく聞かれるのが、Facebookで上司から友達申請が来た時はどうすればいいですか?ということ。
秘密のグループをつくって活動するなど、ソーシャルメディアの中でもペルソナを作る人は少なくないと思います
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議
猪熊 純猪熊さん
上司と関係を超えて友達になったら、会社内でも有利じゃないですか。
上司なのに仲良くなってしまった、という方が、幸せな感じがします。

全員口々に
いいですね。そうですよね。

安藤 美冬安藤さん
私は前職の人たちとは一部、FacebookやTwitterでつながっていて、利害関係抜きで飲みに行くこともあります。
ソーシャルメディアは新しい関係の始まりという意味合いもありますね。
guest_0301谷尻さん
会っている感じが介在するのがいいと思います。
本当は3年ぶりなのに、普段この人はこういう風に動いているのだということをお互い知り合えている状態が、すごく気持ちがいいです。
刈内 一博刈内さん
安藤さんは講義の中で、上司から友達リクエストが来たら承認しましょうとおっしゃっているのですか?
安藤 美冬安藤さん
その人がどういう目的でFacebook使いたいかによって、ケースバイケースです。一部の人は自己紹介欄に「同じ会社の人は承認しません。あしからず」と防御線を張っている方もいらっしゃいます。
先に表明しておくけばトラブルは少ないですから。
刈内 一博刈内さん
今の社会を生きてく中で、入り口としては隔たりを設けずにいろいろな人とつながりを持った方がいいのかもしれません。できればコネクターとして、コミュニティの中心になった方がよりいい。
一方で、安藤さんがおっしゃるように複数の顔を使い分けたり、「私はこうです」と基準を設けることによってトラブルを防ぐのも、また必要なのかもしれませんね。
PDJ-Lab #03 第1部 PDJ会議