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レアアース採掘 3年で商業化可能7月20日 16時44分
希少な金属「レアアース」が先月、日本の排他的経済水域の海底に多く存在していることが分かったことについて、調査に当たった東京大学の加藤泰浩教授が20日、東京都内で講演し、「採算性は高く、3年で商業化することが可能だ」と説明しました。
これは、20日、東京大学で開かれたレアアースについてのシンポジウムで、加藤教授が説明したものです。
それによりますと、加藤教授らが見つけた日本の排他的経済水域にある南鳥島近くの海底のレアアースは、資源の量が膨大で、石油の採掘技術を応用したり、磁石を使ってより分けたりすることで、効率的に採取でき、事業としての採算性は高いということです。
そのうえで、加藤教授は、今後、素早く計画を立てて、実証実験を行えば、3年で商業化することが可能だと説明しました。
会場には、民間企業の担当者など300人余りが集まり、加藤教授の話に真剣な表情で聞き入っていました。
非鉄金属製造会社の担当者は「大変興味深く、実現の可能性を感じた。海外の国々は、国策でレアアースの採掘をしているので、今後は国の支援を期待したい」と話していました。
レアアースは、ハイテク産業に欠かせない重要な資源ですが、アメリカ地質調査所によりますと、世界の生産量の97%を中国が占めていて、安定供給のため、調達先の多角化が課題となっています。
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