クラウドソーシングの台頭〜ITスキルの向上と可視化が必要不可欠〜

クラウドソーシングという言葉を聞いたことがありますか?

クラウドソーシング(crowdsourcing)とは、群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語で、不特定多数の一般の人に業務を委託するという新しい雇用形態のことである。

似たような言葉で、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)があるが、これは企業が自社の業務処理(ビジネスプロセス)の一部を外部の業者へ委託することを指している。

BPOはB to B に対して、クラウドソーシングはB to CやC to Cになり、企業と個人、個人から個人への発注など、ダイレクトに仕事のやり取りができる仕組みがある。

 

オーシャンズ11的な働き方!?

個人として活躍する人が増えてきて、個人でPCを所有し、外出先でもネットが使える環境になり、ソーシャルメディアの登場により、個のパワーがより世の中に認知されやすい環境になったと思う。

企業対企業、企業対個人に追加して、個人対個人のマーケットプレイスが徐々に増えてきて、今後もそのマーケット関連のサービスが登場する思う。

個人のスキルや能力などの知的生産力を切り売りし、プロジェクト単位で各分野のエキスパートが集結し、プロジェクトを完了させるまでチームで仕事をし、プロジェクトが完了したら、また散り散りバラバラになるという、オーシャンズ11的な働き方が増えてくると思う。(オーシャンズ11を見たことがないので詳しいことは知らない)

 

ITスキルの向上と可視化が必要不可欠

サバイバル時代を生き残るためには、安定した不安定を楽しみ、常にスキル向上に努めることが大事である。

自分という商品価値が世の中にニーズがあるか、自分以外に代替可能な人は何人いるか、その他大勢の人と差別化をはかり、競争優位性を保つためには、どんな能力が必要か。

これらのことを考えて、日々研鑽することで、希少性の高い人物を目指し、代替の効かない人になる動きをしていく必要がある。

特に必要な力としては、ITスキルだと思っていて、自身の強みを伸ばしながら、ITスキルの向上を図り、武器を増やし、経験値を貯めて仲間を増やしていくというような、ドラクエ的発想でレベルアップしていくことが成長に繋がると思う。

自身の商品価値は自分で決めるのではなく、第3者のモノサシで判断されるので、ITスキルの可視化が必要となってくる。

クラウドソーシングサービス「Lancers」では、ITスキルのオンライン判定サービスを開始し、Lancersを利用するクリエーターやエンジニアが自身のITスキルを可視化できるような仕組みを構築している。

クラウドソーシング「Lancers」でITスキルのオンライン判定サービス

クライアント視点から言えば、その人のITスキルが可視化されるため、仕事の依頼をする上での良い判断材料になると思う。

ユーザ視点から言えば、自身のスキルが可視化されることによって、足りないスキルや自身の強みを客観的に認識できるので、更なるスキルアップに向けて研鑽できる、きっかけになると思う。

個としての能力を高めていくことで、グローバル時代を生き残るために戦う下地ができるし、組織は個の集まりなので、日本を活性化させ国力を上げていくためには、個人のレベルアップが必要である。

働き方の多様性から生まれるフリーランスやノマドワーカーという生き方


Coffeeshop Prop Humor No. 1 / Pen Waggener

フリーランスやノマドワーカーという言葉が、今年に入って急に広まり、ブログや書店で触れる機会が多くなった。

最初は、フリーランスってフリーターと同じなのでは?と考えていたが、フリーランスで実際に働いている人や、本を読んでいると、単純にフリーターとして片付けてはいけないと感じた。

フリーランスは、自身の専門スキルや能力を駆使して仕事をし、組織に属さずに個人として複数の顧客と取引を行うスタイルであり、毎月のサラリーがあるわけでもなく、収入がゼロの時もあれば、会社員時代の倍以上稼げるときもある。

ただし、メリットやデメリットも多くあるため、安易な気持ちで会社をやめて、フリーランスになってしまったら、失敗するリスクもでかい。

事前にメリットやデメリットを洗い出し、自身の価値観に照らし合わせて、合理的に判断することが大切である。

フリーランスや、独立や起業したいという人も、それが目的ではなく手段であるという点を認識して、決して楽だし自由になれるからという考えは危険であると思う。

会社員が良いのか、フリーランスや個人事業主、起業家の方が良いのか?という点は、人それぞれの価値観によって異なるので、一概にどっちが良いとはいえない。

ただ、実際にフリーランスの方や会社員としてバリバリ働いている人の意見を聞くことは非常に大切であると思う。

また、新しい知識を身につけるときにオススメの方法としては、両極端の意見を聞くということである。

これは知識に限ったことではないが、両極端の主張や価値観をそれぞれ受け入れて、では自分はどちらにより共感するか?ということを考えることが大事である。

両極端の意見のギャップと自身の価値観を比べてみることで、初めて自身の声と向き合えると思う。

そんなわけで、フリーランスやノマドワーカーについて書いている記事をネットで見ていて、面白いと思ったブログを紹介します。

  1. 「面白い人ほど会社を辞めていく」3つの理由
  2. 「面白い人ほど会社を辞めていく」なんてこたない、3つの理由。 
  3. ノマドワーカーがクールだなんて幻想だ! というお話
  4. ノマドワーカーに憧れるお前ら!今のオフィスに感謝しろ!
  5. ノマドワーカーたちよ、年収を詐称するのはやめなさい
  6. 10年続けてみてわかったフリーランスを続けるうえで大切な3つのこと

社会人経験が豊富な方々の意見は、とても参考になるし、これらの記事を読んで自分はどう感じたのか?どの考えに共感できて、どの考えに納得がいかなかったかということを考えてみると面白いと思う。

フリーランスやノマドワーカーという働き方は、働き方の多様性から生まれたものであり、それは人それぞれの価値観によって選択されている。

ただ、結論として会社員でもフリーランスやノマドワーカーでも、成功するかどうかはその人の意識次第だと思う。

会社員で成功する人もいるし、ノマドワーカーになって成功した人もいる。もちろんそれぞれ失敗した人もいる。

ただ、1番重要なことは『人生を振り返ったときに、後悔しないこと』だと思う。あのとき挑戦していれば良かったなどのように、悔いが残ってしまうことが1番よくない。

自分が選んだ道は、正解かどうかわからないけど、自分が選んだ道を正解にするために最大限努力をして、ここまで努力をして失敗したらしょうがないと思えるくらい必死に取り組めれば、成果が出なかったとしても、確実に成長に繋がると思う。

豹は何を求めて頂上まで登ったのか?

アーネスト・ヘミングウェイの短編小説である『キリマンジャロの雪』の中の文章が印象的だったので紹介します。

標高5895mというアフリカ大陸最高峰の『キリマンジャロ』の山頂で、干からびて凍りついた一頭の豹の亡骸が横たわっていた。その豹が何を求めて頂上まで登ったのかは、いままで誰も説明したものがいない。

なぜ豹は頂上まで登ったのか?ということを考えた時に、正直ゾクッとした。

豹はなぜ孤独に耐え、死を覚悟してまで山頂を目指したのか。山頂には何かがあると思っていたのか、もしくは何もないかもしれないと気付いていたのだろうか。

何があるか分からない先行き不透明な状況下で、自身の足で歩を進め、頂上まで登り切るという点が印象的であると思うし、勇気を持って果敢に追求する姿勢が感じられる。

実際にこの豹が何を求めて登ったのかは、豹にしか分からない。ただ、孤独で辛く厳しい道のりをあきらめずに、自身の信念を貫き、頂上まで登り切ったという点に、どこかしらロマンを感じてしまう。

人間に飼われている従順な羊や牛のように、毎日エサをもらってのんびりと暮らしていれば、早死にすることはないのに、豹はどうして山頂に登ったのだろうか。

普通に考えれば、狂気の沙汰だと思うかもしれないけれど、この豹のような存在にどこか憧れを抱いてしまうのは、私だけではないと思ってしまう今日この頃です。

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