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剣道日本一イケメン警官わいせつ道一直線

 少女に“自分撮り”させた裸の画像を携帯電話に送らせたとして、警視庁少年育成課は19日までに、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、08年に剣道の全日本選手権で優勝した神奈川県警第2機動隊の巡査部長、正代(しょうだい)賢司容疑者(31)を逮捕した。正代容疑者は今年5月の世界選手権にも日本代表として選ばれ、団体戦ではエースとして優勝に貢献。上段の構えが特長だった正代容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

 警視庁少年育成課によると、正代容疑者は昨年10月、インターネットの掲示板を通じて「友達になろう」と当時高校2年で16歳だった少女にメールを送り、電話をやりとりする関係になった。「自分は神奈川県警の警察官だ」「剣道では有名なんだ」と、やや自慢げに正直に自己紹介をしていたという。

 実際に会うことはなかったが、メールでのやりとりがエスカレートして「好きだから裸の写真を送って」などと複数回にわたって要求していたという。

 逮捕容疑は、昨年10月16日、少女にカメラ付き携帯電話で裸を“自分撮り”させ、画像3枚をメールで送信させた疑い。正代容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。

 正代容疑者の剣道は、竹刀を頭上に掲げる上段の構えで、相手の動きに応じて技を打ち込むスタイル。剣道界で「現代のサムライ」として注目されていた。08年に全日本選手権を制し、09年にブラジルで開催された世界選手権に初出場。先鋒(せんぽう)、次鋒で活躍して団体戦優勝に貢献。世界選手権は3年ごとに開催され、今年5月のイタリア大会でも日本代表に選ばれ、エースとして連覇の原動力となった。面をとっても精悍(せいかん)な顔立ちのイケメンで、大会後は一般剣士のサインの行列ができ、色紙には決まって「三倍努力」とつづっていたという。

 剣道の盛んな熊本県出身ながら、竹刀を持ったのは友人の勧めで小学5年から。中学時代はほとんどが1回戦負け、高校時代もインターハイの出場経験がなかったが、上段の構えの豪快な剣さばきは、大学関係者の目を引いていた。しかし、家庭が貧しく「自分は働いて、弟は大学に行かせたい」と高卒後の99年4月、神奈川県警に就職した。

 県警では第2機動隊の所属だが、毎年1月10日から12月14日まで「特別訓練員」として神奈川県警武道館で、土日の休日以外は稽古に励んでいた。08年7月に結婚したが、その後離婚。現在は独身寮で生活していた。逮捕された警視庁には、同じく剣道で修練する実弟が所属している。

 神奈川県警監察官室は19日、「警視庁の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とのコメントを出した。

 [2012年7月20日8時24分 紙面から]





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